ブックマーク / bijutsutecho.com (47)

  • [ARTIST IN FOCUS] 青柳菜摘:始まりの現象──「唯ブツ論⇄もの語り」の世界

    [ARTIST IN FOCUS] 青柳菜摘:始まりの現象──「唯ブツ論⇄もの語り」の世界 詩や映像制作など、メディアを横断して活動するアーティスト、青柳菜摘。2022年の9月から12月にかけて、青森県十和田市のまちなか6ヶ所で映像インスタレーションを展示。青柳作品を見続ける松井茂が、実際にそれらの会場を回り、人との対話を経て、その作品世界を論じる。 取材・文=松井茂(詩人、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]准教授) 東京都内の公園にて 撮影=トヤマタクロウ 物憂げで朴訥な声が語り始める。 中国に宋という王朝が あったとき、 まだ海の大きさは 今ほど想像しやすいものでは ありませんでした。 (青柳菜摘《望船》より) この語り方、ゴールを設定しているようには思えない。どこか不気味で即物的だ。青柳菜摘の作品を知る人にとっては、いつもの語りが始まったという印象を持つだろう。結論に向かってとめ

    [ARTIST IN FOCUS] 青柳菜摘:始まりの現象──「唯ブツ論⇄もの語り」の世界
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2023/02/27
    物語に抵抗する物語。
  • 村上隆の国内8年ぶりの個展。京都市京セラ美術館で来年開催

    村上隆の国内8年ぶりの個展。京都市京セラ美術館で来年開催村上隆の国内では8年ぶりの個展が、京都市京セラ美術館で来年開催されることがわかった。会期は2024年2月3日〜6月30日。 村上隆 Photo by Museum of Fine Arts, Boston ©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved. 日を代表する現代美術家として世界的な知名度を誇る村上隆。その国内では8年ぶりの個展が、京都市京セラ美術館で来年開催される。会期は2024年2月3日〜6月30日。 村上隆は1962年東京都生まれ。アーティスト、キュレーター、コレクター、映画監督、有限会社カイカイキキ創業者といった様々な顔を持つ。93年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士論文は『美術における「意味の無意味の意味」をめぐって』で、同大日

    村上隆の国内8年ぶりの個展。京都市京セラ美術館で来年開催
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2023/02/06
    東京以外では初となる個展。本展のために京都とその歴史を参照した新作も構想。会期2024年2月3日〜6月30日。
  • 『週刊少年ジャンプ』の歴史からひも解く、マンガ雑誌の文字とデザイン

    『週刊少年ジャンプ』の歴史からひも解く、マンガ雑誌の文字とデザイン世界中で高い人気を得ている日のマンガだが、その隆盛を支えてきたのはマンガ雑誌であった。記事ではマンガを語るうえで頻繁に取り上げられる物語や絵ではなく、とくにマンガ雑誌における「文字」の歴史がいかなるものであったのかを、『週刊少年ジャンプ』を例にひも解いていく。 聞き手・監修=岡正史(集英社) 文・構成=安原真広(ウェブ版「美術手帖」編集部) 歴代の『週刊少年ジャンプ』 いまやスマートフォンで見ることも多くなったマンガだが、世界中で高い人気を得るようになった日のマンガ文化をつくりあげてきたのはマンガ雑誌に代表される、紙でつくられたのマンガだった。月刊や週刊という刊行スピードで数百万部にも上るマンガ雑誌が印刷され、日全国の書店に届けられる。この世界的に見ても稀有なシステムが、日の多様なマンガ文化をつくりあげたことに

    『週刊少年ジャンプ』の歴史からひも解く、マンガ雑誌の文字とデザイン
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2022/12/13
    社内デザイナーの存在。「文字」の表現がいかにかたちづくられたか。
  • 無人島でスマホを封印しよう。「Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2022」が猿島で開催へ

    無人島でスマホを封印しよう。「Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2022」が猿島で開催へ暗闇のなかで感覚を研ぎ澄ませ、人ではなく自然や感覚と対峙する。そんな唯一無二のコンセプトを持つ芸術祭の「Sense Island 」が今年、第3回目の開催を迎える。会期は11月12日〜12月25日(会期中の土日祝のみ開催)。 猿島 「Sense Island」は、横須賀の無人島「猿島」を舞台に、自然と感覚に向かい合う唯一無二の芸術祭だ。今年は2019年秋と2021年冬に続く、第3回目の開催となる。会期は11月12日〜12月25日(土日祝のみ)。 猿島の遺構 無人島「猿島」は、東京湾唯一の自然島。縄文時代・弥生時代の石器や土器が出土するなどその歴史は古く、明治時代の弾薬庫なども残っていることから東京湾要塞跡として国の史跡にも指定されている。この歴史ある自然豊かな島は現在、バーベキュー、

    無人島でスマホを封印しよう。「Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2022」が猿島で開催へ
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2022/11/05
    横須賀の無人島「猿島」を舞台に、自然と感覚に向かい合う唯一無二の芸術祭。11/12〜12/25(会期中の土日祝のみ開催)。
  • 環境活動家がゴッホの《ひまわり》にトマトスープを投げつけ。作品は無傷

    環境活動家がゴッホの《ひまわり》にトマトスープを投げつけ。作品は無傷環境活動団体「Just Stop Oil」のメンバーが、ロンドンのナショナル・ギャラリーでゴッホの名作《ひまわり》にトマトスープと見られる液体を投げつけるという騒動を巻き起こした。 Just Stop OilのTwitterより 10月14日午前(ロンドン時間)、環境活動団体「Just Stop Oil」のメンバーが、ゴッホの名作に対しトマトスープと見られる赤色の液体を投げつけるという騒動を巻き起こした。 現場となったのは、ロンドンのナショナル・ギャラリー。展示されていたゴッホの《ひまわり》(1888)に対し、2人の活動家が突然液体を投げつけた。その様子はTwitterで動画として投稿されており、周囲からは「Oh my god」の声が上がっているのが聞こえる。 Activists with @JustStop_Oil ha

    環境活動家がゴッホの《ひまわり》にトマトスープを投げつけ。作品は無傷
  • 台風で破損した直島の草間彌生《南瓜》が復元・公開。防災対策を強化

    台風で破損した直島の草間彌生《南瓜》が復元・公開。防災対策を強化直島のアイコン的な存在であり、昨年8月に台風で海に流され破損した草間彌生の《南瓜》(1994)が、約1年の復元制作を経て10月4日にふたたび公開された。 復元制作された草間彌生《南瓜》(制作=2022) © YAYOI KUSAMA 昨年8月、台風9号によって海に流され破損した直島のランドマーク的な存在である草間彌生の《南瓜》(1994)。約1年を経て、その復元制作された作品が10月4日にふたたび公開された。 同作は、1994年にベネッセハウス ミュージアムで開催された「Open Air'94 "Out of Bounds"―海景の中の現代美術展―」のために制作設置されたもの。草間にとって初めて野外での展示を念頭につくられた作品群のひとつである作は、高さ2メートル、幅2.5メートルというサイズを有し、それまでに制作された南瓜

    台風で破損した直島の草間彌生《南瓜》が復元・公開。防災対策を強化
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2022/10/05
    「昨年の大きな教訓を生かして、台風などの災害に非常に強い南瓜として(草間彌生の制作チームに)つくっていただいた」。内部が一層強化されているとのこと。
  • 世界はなぜ韓国のアートマーケットに注目するのか?

    世界はなぜ韓国のアートマーケットに注目するのか?9月5日に閉幕し、大盛況を博した初回のフリーズ・ソウル。同フェアにあわせてソウル市内で様々な展覧会を開催しているギャラリーやオークションハウスへの取材を通し、韓国の現代アートマーケットの実態に迫る。 文=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部) フリーズ・ソウル2022の展示風景より 9月5日に閉幕した初回のフリーズ・ソウル。同時期に開催された韓国ギャラリー協会の主催によるアートフェア「KIAF SEOUL」と「KIAF PLUS」にあわせて、350以上のギャラリーがソウルに集結し、大盛況を博した。 フリーズは売上高を非公表としているが、KIAF SEOULは昨年、5日間にわたる会期において650億ウォン(約5480万ドル)という前年の2倍以上で過去最高の売上を記録しており、今年は規模の拡大やフリーズのブースター効果によりさらなる上昇が予想されて

    世界はなぜ韓国のアートマーケットに注目するのか?
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2022/09/07
    日本には、国際的なビジネスを機能させるための多くの官僚的な妨害がある。
  • 丹下健三による香川県庁舎が国の重要文化財に指定。戦後の庁舎建築としては全国初

    丹下健三による香川県庁舎が国の重要文化財に指定。戦後の庁舎建築としては全国初丹下健三が設計した香川県庁舎の旧館と東館が国の重要文化財に指定された。戦後の庁舎建築の指定は全国初となる。 香川県庁舎 写真=小池大 今年2月、香川県庁舎の旧館と東館(以下、県庁舎東館)が国の重要文化財に指定された。戦後に建てられた庁舎としては全国初となる。 香川県庁舎 写真=小池大 県庁舎東館は、建築家・丹下健三の設計により1958年に竣工。柱や梁の軸組構造などにより、日の伝統的な意匠を鉄筋コンクリートで表現している。県民に開かれた庁舎とするために1階には執務室がない。ピロティやロビー空間は県民のためのオープン・スペースとして、平日は誰もが出入り可能となっており、また香川県出身の画家、猪熊源一郎による壁画《和敬清寂》も設置されている。 1階ピロティ1階ロビー 建築は世界からも高く評価されており、近代建築

    丹下健三による香川県庁舎が国の重要文化財に指定。戦後の庁舎建築としては全国初
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2022/03/15
    国内建築の保存におけるひとつの指標。
  • 内藤礼が語る、アートにおける無意識の重要性。「生きていることそのものであるように」

    内藤礼が語る、アートにおける無意識の重要性。「生きていることそのものであるように」「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」をテーマに、根源的な生の光景を出現させてきたアーティスト・内藤礼。その内藤が、京都のギャラリー「MtK Contemporary Art」で個展「breath」を開催。紙とアクリル絵具による絵画《color beginning》の新作を発表した。これまでもキャンバス絵画の同名シリーズを手がけてきた内藤。紙に絵具を置くというシンプルな行為に込められたものは何か? 金沢21世紀美術館での個展「うつしあう創造」をキュレーションした横山由季子(金沢21世紀美術館学芸員)が話を聞いた。 聞き手=横山由季子 内藤礼 color beginning(部分) 2021 紙にアクリル絵具 色彩が顕れることをまるで初めてのように感じ、驚き、喜ぶ──今回の個展を拝見して、一番驚いた

    内藤礼が語る、アートにおける無意識の重要性。「生きていることそのものであるように」
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2021/11/04
    私を超えたものに触れようとすることは一つの創造。
  • 自転車のある情景 ART SCENE WITH BICYCLES(徳島県立近代美術館)

    特別展「自転車のある情景 ART SCENE WITH BICYCLES」が徳島県立近代美術館で開催される。 私たちにとって身近にある自転車。スポーツや移動手段のみならず、環境、健康、ファッションなどの観点からも、その魅力が近年再発見されつつある。 展は「自転車誕生!」「自転車とオリンピック・パラリンピック」「自転車と美術」「自転車とデザイン」の4章構成で、美術やデザインから自転車にアプローチ。自転車がモチーフになった絵画やポスターなどの美術作品と、実際の自転車を展示する。 「美術」を幅広い視点から見直すとともに、自転車を通じて美術とスポーツの豊かなあり方を考える展。自転車が登場する多彩な美術を味わうとともに、自転車そのもののデザイン性や機能美などを発見する機会としたい。

    自転車のある情景 ART SCENE WITH BICYCLES(徳島県立近代美術館)
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2021/07/26
    アート × 自転車。9/5まで。#自転車ロード
  • クリスチャン・ボルタンスキーが逝去。歴史や記憶、人間の存在の痕跡を探求

    クリスチャン・ボルタンスキーが逝去。歴史や記憶、人間の存在の痕跡を探求フランスを代表するアーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーが逝去した。『ル・モンド』が伝えた。76歳だった。 クリスチャン・ボルタンスキー 撮影=稲葉真 フランスを代表するアーティスト、クリスチャン・ボルタンスキーが7月14日、がんのため逝去した。『ル・モンド』などが伝えた。享年76。 クリスチャン・ボルタンスキーは1944年フランス・パリ生まれ。55年より独学で絵画制作を開始し、58年から約10年間、表現主義的な作品を手がける。68年に写真と映像作品の制作を始め、パリのラヌラグ劇場で初個展「クリスチャン・ボルタンスキーの不可能な人生」を開催。72年に初めて参加した「ドクメンタ5」で、生活空間に残された様々なものを並べた《資料陳列ケース》や、中産階級の家族写真をグリッド状に配置した《D家のアルバム、1939-1964》

    クリスチャン・ボルタンスキーが逝去。歴史や記憶、人間の存在の痕跡を探求
  • 世界23のミュージアムが参加。200万人が視聴したTikTokの「#MuseumMoment」を振り返る

    世界23のミュージアムが参加。200万人が視聴したTikTokの「#MuseumMoment」を振り返る去る5月18日、TikTokは「国際博物館の日」を記念し、フランスのオルセー美術館やオランダのアムステルダム国立美術館、日の森美術館など世界各国の美術館・博物館とともにリレー生配信「#MuseumMoment」を開催した。12ヶ国から計23館の美術館・博物館が参加し、19時間にわたった配信はどのようなものだったのか、そのダイジェストをリポートする(PR)。 文=浦島茂世 メインビジュアル 5月18日が「国際博物館の日」になったのは、1977年のこと。ICOM(国際博物館会議)第11回大会において、5月18日を「国際博物館の日」とすることが決議されたのだ。以降、美術館・博物館が広く市民にその存在と役割をアピールする日となっている。日の博物館も、今年はコロナ禍により自粛する館が多かったも

    世界23のミュージアムが参加。200万人が視聴したTikTokの「#MuseumMoment」を振り返る
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2021/06/08
    美術の敷居を下げ、ファン層を広げる美術館のTikTok活用。
  • 品川の旧原美術館、解体工事へ

    品川の旧原美術館、解体工事へ品川にある旧原美術館の建物が5月24日から解体工事に入ることがわかった。 旧原美術館 今年1月に惜しまれつつ活動を終えた東京・品川の旧原美術館。その建物が解体工事に入ることがわかった。 旧原美術館の塀に貼られた解体のお知らせ 同館は、原俊夫(原美術館を運営するアルカンシェール美術財団理事長)の祖父にあたる実業家・原邦造の私邸を美術館として利用したもので、1979年に開館。しかしながら建物としての歴史はさらに古く、原邸自体は1938年に竣工した。 設計は東京国立博物館館や銀座の和光館などを手がけた渡辺仁で、白く平面的な壁やガラス窓、鉄格子などを取り入れたモダニズム建築として2003年にはDOCOMOMO(モダン・ムーブメントに関わる建物と環境形成の記録調査および保存のための国際組織)にも認定されるなど、名建築として評価されている。 旧原美術館 しかしながら、同

    品川の旧原美術館、解体工事へ
  • アイ・ウェイウェイの作品はM+で展示できるのか? 香港美術館の自己検閲を問う

    アイ・ウェイウェイの作品はM+で展示できるのか? 香港美術館の自己検閲を問う今年年末に開館予定のアジア最大級のヴィジュアル・カルチャーのミュージアム「M+」(エムプラス)。そのコレクションに含まれるアイ・ウェイウェイらによる政治的に挑発的な作品をめぐり、香港の親中派メディアや議員と民主派のあいだで大きな論争が起こっている。美術館の自己検閲について、今回の事件の経緯を振り返りながら現地の関係者に話を聞いた。 文=王崇橋(ウェブ版「美術手帖」編集部) M+ Photo by Kevin Mak (C) Kevin Mak Courtesy of Herzog & de Meuron 今年の年末に開館を予定しているアジア最大級のヴィジュアル・カルチャーのミュージアム「M+」(エムプラス)が、3月中旬にプレス関係者を招いた内覧会を開催した。そこで、ピューリッツァー賞を受賞したフォトジャーナリスト劉

    アイ・ウェイウェイの作品はM+で展示できるのか? 香港美術館の自己検閲を問う
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2021/05/06
    とにかく文脈を無視して(当局に)通報する人が多い。
  • 塩田千春インタビュー。「美術を通して心は救われる」

    塩田千春インタビュー。「美術を通して心は救われる」十和田市現代美術館で4月に公開された塩田千春による常設作品《水の記憶》。制作のプロセスからコロナ禍でのアートとの向き合い方まで、制作のためにドイツより来日した作家にインタビューを行った。 文・撮影=中島良平 塩田千春 十和田湖から着想された新作《水の記憶》──十和田市現代美術館で10日ほど制作に携わったと伺いました。来日してすぐに現場入りされたのでしょうか(取材実施は3月下旬)。 実家がある大阪に入ってまずは岸和田で2週間、隔離期間を過ごしました。私が住んでいるベルリンでは多くのアーティストが暮らしていて職業として成立しているのですが、ベルリンを離れるとアートに触れる機会が極端に減るため、隔離期間中は自分の職業が認められていないような感覚を味わいました。2週間経って十和田に来たら、ここには現代美術がとても根付いていると感じました。隔離期間が

    塩田千春インタビュー。「美術を通して心は救われる」
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2021/05/03
    美術館は心の病院。
  • 時代を超えて響くクリエイターの声。コムアイが見た石岡瑛子展

    アート・ディレクター、デザイナーとして世界を舞台に活躍した石岡瑛子(1938〜2012)。その世界で初めてとなる大規模回顧展「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」が東京都現代美術館で開催されている。この展覧会についてミュージシャンであり役者も経験しているコムアイが、担当学芸員の藪前知子に話を聞いた。 写真=稲葉真 コムアイ じつはすでに1度、プライベートで展覧会を観覧させてもらっているんです。あまりにも内容が濃くていつの間にか閉館時間になってしまったので、また来ることができてとても嬉しいです。ボリュームがすごいので、3時間はみておいたほうがいいと思いました。最初に訪れたときもそうでしたが、石岡瑛子さんの魂に会いに行くような展覧会ですね。作品に乗り移った石岡さんの意志が東京都現代美術館に漂っている、という印象を受けました。 展示会場にて、左からコムアイ、藪前知子藪前知子 展覧会とは、

    時代を超えて響くクリエイターの声。コムアイが見た石岡瑛子展
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2021/02/10
    常識、男性社会、そして日本。
  • 開館10周年記念 佐竹徳展(瀬戸内市立美術館)

    瀬戸内市立美術館では開館10周年を記念し、コレクションの柱である佐竹徳(1897〜1998)の絵画を紹介する展覧会を開催している。 佐竹は大阪府出身の画家。1917年、20歳の時に第11回文展に初入選し、以後、帝展や新文展、日展などに出品を続け、中央画壇で活躍した。62歳の時に初めて牛窓オリーブ園を訪問。オリーブの緑と赤土に心惹かれたことをきっかけに、それから40年近く牛窓で作品を描き続け、「オリーブの画家」と呼ばれ親しまれた。 展では、オリーブ園の風景に魅了された佐竹の作品から、油彩画の大作を中心に展示。また、1940年代以降の風景画、静物画、人物画を紹介しその画業をたどる。

    開館10周年記念 佐竹徳展(瀬戸内市立美術館)
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2021/01/18
    オリーブの画家。
  • コロナ禍で岐路に立つ3つの私立美術館。それぞれの生存戦略は

    コロナ禍で岐路に立つ3つの私立美術館。それぞれの生存戦略は新型コロナウイルスの感染拡大によって入館者数が制限されるなか、入館料収入に大きく依存する私立美術館が経営の危機に立たされている。クラウドファンディングを行い、運営資金を募った大原美術館、ワタリウム美術館、山種美術館の3館を例に、これからの私立美術館の生存戦略を探る。 文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 左から、大原美術館、ワタリウム美術館、山種美術館 西洋美術、日美術、現代美術というそれぞれ異なる分野において、日の私設美術館を代表する大原美術館、山種美術館、ワタリウム美術館が、クラウドファンディングによって運営資金を募ったことは大きな衝撃をもたらした。いずれも多くのファンを持つ美術館であり、「経営危機」という言葉からは無縁のように見えていたからだ。このような状況に陥った状況を紐解くとともに、今後の施策を各館に聞いた。 収

    コロナ禍で岐路に立つ3つの私立美術館。それぞれの生存戦略は
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2020/11/16
    課題は収益構造の多角化。
  • 津田大介インタビュー。「あいちトリエンナーレ2019」がつなぐもの

    津田大介インタビュー。「あいちトリエンナーレ2019」がつなぐもの「あいちトリエンナーレ2019」の開催から1年。次回2022年の開催に向けた新体制が始動するなか、前芸術監督の津田大介があいトリ2019が次へとつなぐものについて語る。 聞き手=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 津田大介 ──「あいちトリエンナーレ2019」(8月1日〜10月14日)の開催から約1年。いよいよ次回2022年の開催に向けた新体制が始動するなか、津田さんはいま、あいトリ2019をどう振り返りますか? いまこうして取材をお受けできていること自体が感慨深いですね。もし最後まで「表現の不自由展・その後」が再開できなかったら、あるいは文化庁からあいトリへの補助金が不交付のままだったら、次回以降の開催がなくなってあいトリの歴史が終わってしまっていたら──会期中ずっと、それら三つの問題が心に重くのしかかっていました。ど

    津田大介インタビュー。「あいちトリエンナーレ2019」がつなぐもの
  • 「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」

    「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」今年7月に開業した北海道白老郡白老町の「ウポポイ(民族共生象徴空間)」。「国立アイヌ民族博物館」「国立民族共生公園」「慰霊施設」によって構成されるこの国立施設が誕生した背景を踏まえ、「語られていないこと」について小田原のどかが論じる。 文=小田原のどか ポロト湖と伝統的コタン 撮影=筆者(以下すべて) 民族共生象徴空間とは何か 2020年7月12日、北海道白老郡白老町に「ウポポイ(民族共生象徴空間)」が開業した。来は4月24日に開業が予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により2回の延期を経てのオープンとなった。同施設の「愛称」であるウポポイとはアイヌの言葉で「(おおぜいで)歌うこと」を意味するといい、2018年に一般公募によって決定した。民族共生象徴空間という名称は、閣議決定された内容

    「“私はあなたの『アイヌ』ではない”」:小田原のどかが見た「ウポポイ(民族共生象徴空間)」
    SasakiTakahiro
    SasakiTakahiro 2020/08/31
    差別構造を必要としたのは誰かということ。