スタッフと談笑しながら、食事をする被災者の人たち=釜石市箱崎町の第3仮設団地に隣接する旧白浜小学校で (ゆいっこ花巻:増子義久) 「ついでに借金も持っていってくれれば良いのに…。借金だけ残して後はきれいさっぱり流されてしまった。でもねェ、ここには昔と変わらない温もりがあるんだよ」―釜石市の中心部から北東に車で約30分…箱崎半島のてっぺんに位置する箱崎白浜地区の仮設団地には震災前と変わらない近所付き合いが息づいていた。 白浜地区には約115世帯が暮らし、ほとんどがホタテやワカメの養殖に従事していた。東日本大震災でうち半数近い約55世帯の家が津波に飲まれ、40人以上が犠牲になった。震災の1年前に閉校になった市立白浜小学校の敷地に第3仮設団地は建っている。全部で21戸のこじんまりとした団地でこの先はどん詰まり。震災直後は半島の唯一の命綱である市道が寸断されたため、ヘリコプタ−で救出作業が続けられ
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