アイドルや二次元キャラクターなどを応援する「推し活」。その最中、私たちは強い幸福感や充実感を覚えます。一方で、推しがいるからこそ悩んだり不安になったりすることもあります。推しという存在は、私たちの心にどのような影響を与えるものなのでしょうか。 そこで今回は、心理学の領域で推し活を研究されている、人間環境大学の二宮有輝さんに、推しと心の関係についてお伺いしました! お話を聞いた人:二宮有輝さん 臨床心理士・公認心理師。名古屋大学博士(心理学)。学生相談や児童精神科、公立中学校の常勤スクールカウンセラーでの勤務を経て現職。児童青年期のwell-beingを中心に、心理的援助に幅広く関心を持っている。 HP:人間環境大学 二宮研究室 Webサイト 推し活は「心の問題」に向き合う糸口になることもある ――今日はよろしくお願いいたします。まず二宮先生の研究分野について、簡単に教えていただけますか?