自分は個性的で普通の人とかわっているんだ、みたいな事をよく言う友達がいる。確かに彼のやってることは珍しいと言うか、面白い。だからか私は彼の話を聞くのが好きだし、彼自身も好きだ。 しかし、彼がいつも『フツーの子は』とか『普通の人は』と言う言葉を連呼するたびに、私はなんとなくのどに小骨がひっかかったような気分になる。彼がフツーじゃない人でいるためにはフツーの人がいる。普通の人がしない普通じゃないことをすることで、普通じゃない人になるのだから、自分以外の人がいないと自分の他と違うところがわからないのだ。 だから、自分が人と違う人間と彼が認識するために、彼にとって私を含めたほかの人は普通の人間でなくてはならない。そう思うと、自分を個性的だと認識するために彼以外の人は利用されているように思えた。 自分が人と違うって優越感を抱きたいから人と違うことしてるだけじゃないの。そういう優越感を得たいから人を普