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ブックマーク / miyoko-diary.cocolog-nifty.com (6)

  • 「私と性教育」(22)会いたくない教授に会う。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    エイズについて、官も民もいろいろに取組んでいた頃。私は、どうしても広島大学のある教授と会わないといけなくなりました。最も話しをしたくなかった教授です。 当時、いかにHIVの感染の広がりをストップさせなければならないか、国全体、いえ、世界中が必死な頃です。教育の現場では、コンドームによる性感染症の予防ということをもしっかり教えなければならなかったのですが。 その教授は、それと真っ向から反対の行動をとっていらっしゃいました。えらい人ですから、あちらこちらでよく講演をなさっていますし、県の組織の要職をしていらっしゃいます。その講演で「コンドームなんてことをいうから、性が乱れるんです。」と言っていらっしゃいました。絶対その人とは一緒にやりたくないと思っていたのですが。 間を取り持って、私を説得されたのが、当時厚生省から赴任されていた広島県の担当の課長でした。僕が同席しますから、〇〇教授と話しをして

    「私と性教育」(22)会いたくない教授に会う。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
    SeiSaguru
    SeiSaguru 2010/04/30
    きっと河野先生の話の仕方が上手だからかもだなぁ… ブログを読んでいても思うけど。普通なら、なんだとっ!? ってなるけど、河野先生の言い方だとすんなり心に入る感じがする。
  • 今クリニックで起こっていること。⑤男性は逃げられる。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    悩んでいるうちに時が経ってしまった、という少女達。もう少し早く誰かにS.O.S.を求めたなら、といつも悔やまれます。身の回りに一人として相談を持ちかける人がいないというのも現実なのですね。 彼女達の多くが、「妊娠週数、月数の数え方、いつごろが出産の予定日なのか、いつまで中絶が可能なのか」そんなことを当に知らないということもあります。よくマスコミで芸能人の誰かが妊娠何ヶ月だと公にした、という事など言われますが、その数え方などだれにも教えてもらっていません。特別な数え方をするということも知らないのですね。 私の講演はあれもこれもつたえなければ、と、盛りだくさんになってしまいます。「性交から二週間で妊娠二ヶ月という」なんて言うと、中学生も高校生もざわざわとびっくりしています。 今回の17歳の彼女は、すでに相手の男性と別れています。一人で育てる意志も持っていません。付き添ってきた父親は、人に育

    今クリニックで起こっていること。⑤男性は逃げられる。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
    SeiSaguru
    SeiSaguru 2010/03/16
    こういう時こそ、本当に「もげろ」って言うべきな気がする…。
  • 息子が彼女を妊娠させたなら(7)親はどうすればいいのでしょう。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    「ママ、もし、私が高校生で妊娠したらどうする?」 娘が小学生の時、私にためすように言ったことがあります。当時、私は勤務医で、若い人の妊娠だの、中絶だの、養子縁組だのと奮闘していたころです。 私は言いました。 「ママがどうするという問題ではないでしょう?あなたがどうなのかということでしょう?あなたが、この妊娠はつらい、産みたくない、と思うのか。ああ、うれしい。私はこの子を産んで育てたいと思うのか。それによってママがあなたをどう助けてあげるかが、決まると思うよ。いい?私の問題ではなくて、あなたの問題なのだからね。」 そしたら、娘は、「ふーん」と考え込んでいました。そして、言いました。 「でもね、パパがね。」と。 「そうね、パパはきっと悲しむよう。あなたを殺す!と言うかもしれんねえ。もし、そうなりそうだったら、パパには内緒にしないといけないこともあるかもねえ。」と。 そして、中学生の息子にも言い

    息子が彼女を妊娠させたなら(7)親はどうすればいいのでしょう。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
    SeiSaguru
    SeiSaguru 2009/09/18
    この話は考えることがいっぱいありすぎて、まとまらない。
  • 若者の無知⑫若い人たちの妊娠出産。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    多くの大人たちは若者の妊娠について誤解をしているようです。若者の妊娠は確かに、人工中絶が多い。だから、中絶を脅せば、性交もしなくなるのでは、と大人たちは思っています。これが間違いだと、私は何度も言っています。かれらは、中絶があるから性交をしているわけではありません。妊娠したらおろそうと思ってた?と、私は彼らにいつも聞きます。みんな、100%否定をします。 決して中絶があることが性交の動機にはなっていません。それよりも、「妊娠」という実感のないところでの性行動だと言えるでしょう。そもそも、性交で自分が妊娠すると思っていないのですから。「これで私が妊娠する」「これで彼女が妊娠してしまう」という実感を持っての知識となっていないからです。中絶でおどすことは、妊娠を阻止するのではなく、あくまでも中絶を出来なくなるようにすること。要するに、妊娠した後、おろせなくなってしまうのです。 妊娠した彼女らは、

    若者の無知⑫若い人たちの妊娠出産。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
    SeiSaguru
    SeiSaguru 2009/03/31
    ほんとにそう思う。ただもっと思うのは、「愛」をあげるから、とか言う腐ったヤツらを何とかして欲しいと思う。特に、まだ学校に通ってるようなガキにも多いみたいね…。指導できないのは大人が悪いんだけどな。
  • 河野美代子のいろいろダイアリー: 診察室から。労働の評価について。

    Aさんは、母子家庭で三人の子を育てている頑張りやさんだ。子どもたちは、思春期を通り過ぎたが、なかなか大変だった。ようやく嵐が過ぎ去って、何とか落ち着いた生活を取り戻しつつある。 その彼女の仕事は、月から金まで、朝から夜までフルタイムの激しい仕事だ。体を使って、階段を上ったり降りたり。その彼女は、でも、パート職だという。これだけフルに働いても、正社員にはしていただけない。だから、ボーナスもない。聞けば、社員は店長一人だけ。あとはみんなパートだと。さらに驚いたのは、その店長は、何と、26店舗の店長なのだそうだ。 彼女たちの激しい労働も心配だが、その正社員の人は大丈夫なのだろうか。過労死しないか、これも心配だ。この会社は急成長している。社長の家は、まるで御殿だ。きっと、社長も血のにじむような思いで仕事を作り上げてこられたのだろうが。 Bさん。ある組織の管理栄養士の仕事をしている。でも、しているこ

    河野美代子のいろいろダイアリー: 診察室から。労働の評価について。
    SeiSaguru
    SeiSaguru 2008/07/20
    労働に対する正当な要求がしづらい問題
  • あまりにひどい患者さんで。疲れました。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    今日は、診療でひどくくたびれました。とても聞き分けのない患者さんとのやり取りで、どっと疲れてしまいました。それは、緊急避妊のくすりを求めてきた人です。でも、緊急避妊の有効な期間、72時間を過ぎています。過ぎていては、効果がなく、無駄ですし、もし妊娠していたら、胎児によくありません。でも、それでもだせと言い張ります。出してはならない薬は出せません。 ずいぶんといろいろと言われました。「私は、命を粗末に考えるような人間ではないのです。」これ、私ではなく、彼女が言った言葉です。命を粗末にしないのであれば、妊娠したら、その赤ちゃんを産めばいいのです。しかも、彼女は、この薬を求めてくるのは二度目です。一度目の時に、一回きりだから。これからは、必ずピルを飲んで防衛するように、とよくよく言っていたし、それをカルテにも書いていたのです。でも、彼女は来ませんでした。忙しくてこれなかったと。そして、あまりにひ

    あまりにひどい患者さんで。疲れました。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
    SeiSaguru
    SeiSaguru 2008/04/20
    にゃっはー、自分に非がある人ほど、誰かの果たさない責任を責め立てる。もっと事務的にクレーマーの処理ができればいいのにな…医療も教育も…
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