凶を引いて「最悪だ」と凹む息子にかける言葉 今年もたちまち過ぎて残り1カ月にも満たなくなってしまった。光陰矢の如し、とはよく言ったもので、つい先日、初詣に行ったと思ったら、次の年の初詣がすぐそこまでやってきている。 今年の正月に引いたおみくじは、確か大吉だったと記憶している。とはいえ、何が書いてあったかは覚えていない。ただ、その時の物寂しい気分だけが思い出される。そして、凶を引いて「最悪だ」と凹んでいる息子に、「凶というのは、凹んだ中から芽(メ)が出る兆しのことだ」と話をしたのを思い出した。 おみくじの起源は「フェミニズム運動の資金捻出」だった ものの本によれば、おみくじの原型は、平安時代に天台宗の最高位にあった良源(通称、元三大師)が考案したものであるという。おみくじは、いまでは神社の専売特許のようだが、その出自は仏教にあったわけだ。それが現在の形になったのは、明治38年のことらしい。な