暗闇の叫び 暗闇の中に光った何かは、一瞬キラリと光ったが すぐに見えなくなった。 光が見えた瞬間、何人かは「あ!!船か!?」と、声を上げたが 見えなくなった途端に「星か何かが光ったのか・・・」と、落胆した。 光るものが無い太平洋上で、想像もつかない程の閃光を放ちながら 落ちてくる流れ星を、何度か見たことがある。 燃えながら遠ざかる船を見つめ、海を漂っているだけだった。 1時間程経った頃だろうか。 船員は皆、徐々に平静を取り戻しいるように見えた。 普段通りの船上で交わされるような会話を、誰からともなく話し始めた。 「おい、今度帰ったら何する?」 「俺、帰ったら子供を遊園地に連れていく約束してるんだ」 「新しく買った車が届いてるから、ドライブするんだ」 「帰ったら正月だな、正月の休みが一番いいな。静かでゆっくりできてよ」 「正月か!お年玉に金かかるなぁ〜」 その話しを聞きながら、皆の気持ちを感