先月、名古屋大学が公道で行った自動運転車の走行実験で、民放のリポーターを運転席に座らせていたところ、車が道路の縁石に乗り上げ、タイヤがパンクする物損事故が起きていたことが分かりました。 愛知県などによりますと、当時、車の運転席には実験を取材していた名古屋テレビのリポーターが座っていました。リポーターは運転免許を持っているため、自動運転車の運転席に座っていても問題はないということですが、大学側が愛知県に提出していた計画書では運転席には研究の責任者を座らせるとなっていました。 このため、愛知県は計画書と異なった内容で走行実験を行っていたとして、厳重注意しました。これについて実験の責任者の名古屋大学大学院の加藤真平准教授は、「リポーターを運転席に乗せたことは私の判断ミスだった。今後は適切に届け出ます」とコメントしています。