先日ある自動車メーカーで研究開発部門を統轄している方の情報収集術をお聞きする機会がありました。その中で印象的だったのが,メディアに求めるものの一つが異分野における材料情報だ,という点でした。 当然その方は自動車に使われている材料については熟知されているはずですし,学会関係の論文も広くチェックされています。様々な情報が氾濫する中で,技術メディアに対しては,自動車以外の分野における材料情報をチェックできる点が参考になる,と言います。 自動車分野の方にとっては,例えばデジタル家電や半導体向けにどんな材料が開発され,どのような使い方をされているのか,大いに興味があるようです。材料は応用分野向けに調整・開発され,加工法も含めて使い方に独自の工夫が凝らされていることが多いものです。用途が少し違うだけで,思いも付かなかったような材料や使い方が発見できる可能性がある,ということのようでした。 このコーナー
「MEMSは,現在の技術体系と市場をひっくり返してしまうかもしれない」。この1年間,MEMS分野の記事に注力してきて,このように感じるようになりました。MEMSを使いこなさないと,「日本の強さを損なう」という指摘も出始めています。 日本は電子部品が強いといわれています。チップ部品などを高収益の事業として展開する会社は,経営・工場運用で非常に素晴らしいものがあります。しかし,チップ部品の市場自体が縮小する可能性があります。MEMS技術によって部品をオンチップ化しようとする動きが加速しているからです。同じような例が多数あります。従来型のマイクでは日本企業が強いのですが,MEMS技術を使ったSiマイクが急成長していて,2008年には2億個になるとの予測が出ています(NIKKEI MICRODEVICES9月号に詳細)。この分野で活躍するのは海外が多いのが現状です。大型ディスプレイの世界では「DL
iPodのケースが続々と発売されています。フィルムを張るタイプに,樹脂やアルミニウム製の箱型タイプ,システム手帳のような革製のタイプ・・・。素材も,紙やシリコーン,ポリカーボネートとさまざまなら,作り手も,ユニクロのようにアパレルメーカーから,アーティストまで多彩です。そういえば私のiPod shuffleも,そろそろ汚れが目立ってきました。ケースの購入を考えるべきかもしれません。 奇をてらったところでは,印籠型。商品名はズバリ「印籠-INROU 」です。iPod mini用で,樹脂製品の成型加工メーカーであるエムジー(宮城県・利府町)と,漆製品を製造するユーアイヅ(福島県会津若松市)が共同開発しました。本体は合成樹脂製で,それに漆を含む紫外線硬化型の合成樹脂塗料を塗って仕上げてあります。iPodに傷がつかないよう,内側にはウレタンシートを張り付けて保護しています。「なるほど」と思ったのが
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く