怖いと思っていたトランプ派は静かに就任式を迎え、多様な人種が集まるため「許容範囲が広い」と思っていたリベラルな反対派は、一部が過激化した——。しかし、対立する両者がたまたま一堂に会したことにより、不思議な対話もあちこちで起こっていた。ジャーナリスト・津山恵子によるトランプ就任式の緊急レポート。 「歴史的とは、こういうことかもしれない」と、目を見張った。 1月20日、米首都ワシントン。就任式を終えたドナルド・トランプ大統領が、ホワイトハウスに移るパレードを待っていたときだ。現場となるペンシルベニア・アベニュー沿いに数十万人が集まり、警備の鉄柵に寄りかかり、広場の階段に腰掛けて、寒さに耐え、新大統領が専用車で通るのを待っていた。 その間、トランプ支持派と、トランプ反対派の人々が、「会話」しているのを何度も見た。もちろん、半ば口論に発展したものも見た。しかし、決していがみ合ったりせずに、「辛抱強
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く