“投資の神様”と呼ばれるウォーレン・バフェット率いる投資会社バークシャー・ハサウェイが日本の総合商社5社への投資比率を増やすと報じられ、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商社、丸紅の株価は連日で上場来高値を更新した。 バフェットはなぜ日本の総合商社に投資したのか。さまざまな理由が報じられているが、長年、ウォール・ストリートを見てきた英経済紙の記者がその理由を改めて分析する。 総合商社5社の共通点 勝者を選ぶことにかけて長年の実績を誇るウォーレン・バフェットは、4月に東京を訪問し、おおいに歓迎された。バークシャー・ハサウェイが最近踏み切った総合商社5社への投資比率の引き上げは、長らく低迷していた日本の企業部門への信任投票として、好意的に受けとめられている。 バフェットは3年前から総合商社の株式を取得しているが、彼はその株式保有を、「魅力的な利益を上げることが期待される、ないがしろにされてき