前回の記事で「公開」という行為の概念について(あるいは、他人のなした公開という行為について)、人によっては過剰な前提をおいて解釈しているのではないかということを書いたのですが、そのあたりについてもうちょっと詳しく考えてみたいと思います。 まずはじめに、たたき台としての「公開」という概念として、 特定の手順を踏めば誰でもそれに接することができるようにすること としましょう。あくまでもたたき台ですので、前提条件が少ないという意味でより原始的な概念をどなたかから提案していただけたら、そちらに変更して議論を進めることにやぶさかではありません。現状では、例えば、その本を売っている書店で自分のお金を払えば誰でもそこに書かれている内容に接することができる、ウェブでそのサイトのURLを自分で指定すれば誰でもそこに書かれている内容に接することができる、というようなイメージです。 さて、ここで気になるのが、「