どんなにクサいと思っても、5分後には僕たちの鼻はそれに慣れている。柔軟剤や香水を変えたときにイイ香りだと感じても、すぐに“無臭”になっている。 Ani Liuさんがつくる香りは、私たちがもっとも慣れ親しんだものであるがゆえイメージすら湧いてこない。だけど、宇宙飛行士にとっては大きな意味があるようだ。 当然ながら、宇宙飛行士は地球の大気圏から離れ、無重力空間での生活を強いられる。つまり彼らは、一時的に“地球の香り”を感じていないことになる。 「もっと頻繁に宇宙に行けるようになって、大気圏の外で暮らせるとしたら、私たちが知っている地球の記憶はどうなるのでしょうか?」 Aniさんは多くの人に地球とのつながりを大切にして欲しいと考えた。 そして、まずは宇宙飛行士のために「最愛の人」と「生まれ育った家」、「大地」の匂いがする3種類の香水を作ろうと決意。 実際に宇宙に持っていける香水はあるのか?どうや