自民党の有志議員でつくる「アジア・アフリカ問題研究会(AA研)」(会長・野田毅税制調査会長)が9日、数年ぶりに活動を再開した。アジア諸国などとの協調を図る「ハト派」の拠点として40年以上の歴史があるが、ここ数年は休止していた。今後、緊張が続く中国や韓国を訪れ、議員外交で関係改善をめざす。 AA研は1965年、自民党内の親台湾派らに対抗し、故宇都宮徳馬衆院議員らが設立。日中国交正常化に向けた議員外交などに取り組んだ。故後藤田正晴元官房長官や河野洋平元衆院議長らが会長を務めた。 この日の役員会には、野田氏や額賀福志郎元防衛庁長官、大島理森・前副総裁のほか、岸田文雄外相や茂木敏充経産相ら現職閣僚も出席。安倍晋三首相の靖国参拝や領土、歴史認識をめぐる問題で中韓と関係が悪化するなか、AA研の理念を生かした活動を再開させることで一致した。 野田氏や額賀氏ら6、7人は5月上旬にも中国を訪問する方針。野田