「価値が上がる」と嘘を持ちかけイラクなどの紙幣を販売し現金をだまし取ったとして、千葉、佐賀両県警は詐欺容疑で、東京都墨田区京島、無職、中村慎也容疑者(23)ら犯行グループ4人を逮捕した。千葉県警によると、グループの一部が摘発されても捜査の手が他のメンバーに及ばないように、本名ではなくプロ野球・読売巨人軍の監督や選手の名前で呼び合っていたという。 県警によると、グループは昨年11月に逮捕された共犯の男4人=いずれも詐欺罪で起訴=と計8人で構成する嘘の電話勧誘専門の「かけ子」。中村容疑者はハラ監督として、オガサワラやアベらに指示していた。県警は、グループの背後には指示組織があり、だまし取った現金の大半が渡っていたとみている。 逮捕容疑は平成22年7月から昨年1月にかけ、外貨販売会社を名乗って愛知県の男性会社役員に電話し、「イラクやスーダンの紙幣は価値が上がる。あとで別の会社が高値で買い取る」な