20日からナゴヤドームでセ・リーグクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが開幕する。巨人を迎え撃つ中日・落合博満監督(56)は舌なめずりしているだろう。ここ2年間の屈辱を一気に晴らし、栄光を取り戻す最大、最高のチャンスだからだ。 「リーグ優勝して、クライマックスシリーズも勝ち、日本一になる。そうでなければ、本当に日本一になったとは言えないだろう」 3年前の2007年。2位に終わりながらCS第2(現ファイナル)ステージで、5年ぶりにリーグ優勝した巨人に3連勝。53年ぶりの日本一奪回という奇跡を演じた後にこう語った落合監督が、“有言不実行”に終わっている。 一昨年がリーグ3位、昨年は2位。CSでも2年連続して1勝のアドバンテージがあるリーグ優勝の巨人相手に1勝3敗1分け、1勝4敗と全くいいところなく敗れ去っている。馬耳東風で「勝てばいいんだろう。文句があるか」という一世を風靡(