それは、ないよな〜。息子が操る自分の“分身”を見てショックを受けた。えっ、これがオレ!? ゲーム機の液晶画面に映る頼りない姿に、メジャー40勝(53敗)左腕は傷ついていた。「あまりいいピッチャーじゃなかったね…」。自嘲気味に口を開いたフォッサムが、“ゲーム超え”に静かな闘志を燃やした。 「来年(発売のゲームの中で)もっと良いピッチャーになれるように、それをひとつの刺激にして頑張りたいね」 愛息へのプレゼントが、まさか自分の発奮材料になるとは…。発端は前日5日のこどもの日。母国にはない記念日を受け入れ、2男1女に「PSPの野球ゲームを買ってあげたよ」。コナミ社の携帯用ゲームソフト『プロ野球スピリッツ2010』を贈ったが、兵庫県内の自宅で長男、エイダン君(5)らが遊んでいるのをのぞき込んで驚いた。 4月発売でリアルが売りのゲームは、もちろん助っ投もタテジマの一員。だが、設定された能力は想像とは