オープン戦(日本ハム1−4阪神、4日、札幌ドーム)広角に打ち分ける持ち味を、しっかりとバットで示した。七回無死一、三塁。カウント1−2から、「1番・中堅」で先発した阪神・マートンが金森の外角球を、逆らわず弾き返した。鋭いライナーが右中間に飛ぶ。稲葉の好捕に阻まれたが、十分な犠飛で追加点を刻んだ。 「新しい投手ばかりなので、いろいろな形で慣れていきたいね。この調子でやっていきたい」 好機に強引さを出すことなく、素直に打ち返した一打。真弓阪神2年目の“目玉”でもある外国人1番打者が、指揮官の目指す野球を体現した。 チームに浸透しつつある“真弓色”−。一回、マートンが「何とか粘って打てた」とフルカウントから左前へ先頭打者安打を放つと、関本は進塁打(二ゴロ)で一死二塁を作った。四回無死二塁では城島が右翼線二塁打を放ち、さらにブラゼルは一ゴロ。一死三塁と勝ち越しをお膳立てした。七回無死二塁でも浅井が