国境沿いの壁で隔てられたメキシコのバハカリフォルニア州の街ティフアナと米国(2007年8月4日撮影)。(c)AFP/Luis ACOSTA 【8月24日 AFP】東西ドイツを隔てていた「ベルリンの壁(Berlin Wall)」が1989年に崩壊したとき、世界の国境や境界線には16の「壁」しか存在しなかった。だがカナダ・ケベック大学モントリオール校(University of Quebec at Montreal)のエリザベス・バレ(Elisabeth Vallet)氏によれば現在、世界の「壁」は建設計画のものも含めて65に増加している。 元来、そうした「壁」は政治的、象徴的な役割のものだった。しかし、難民の流入や安全保障などの問題で強硬姿勢を誇示したい国々の政府が「壁」を利用する例が増えていると研究者らはいう。 ここでは最近のもので、特に影響の大きい10の壁を取り上げる。 ■ハンガリー -