西アフリカで流行が続いているエボラ出血熱のワクチンを東京大学医科学研究所などのグループが開発し、 サルを使った実験で病気の発症を抑えることに成功しました。 病原性をなくした「不活化ワクチン」の開発はこれが初めてでグループでは、安全性の高いワクチンの実用化につながるとしています。 さらにこのウイルスに過酸化水素水を加えることで病気を引き起こす力をなくし、「不活化ワクチン」と呼ばれるタイプのワクチンを開発できたということです。 このワクチンをサルに2回接種したところ、致死量のエボラウイルスに感染させても症状が出なかったということでグループでは、効果を確認できたとしています。 エボラ出血熱は西アフリカでの流行が1年以上続き、1万人以上が死亡していますが不活化ワクチンが開発されたのはこれが初めてだということです。 河岡教授は「現在、臨床試験が行われているワクチンは、ウイルスの毒性が残った生ワクチン