◇「証言の重さ考えて」「私が死ぬまでに、私の恨を解いてほしい」 旧日本軍の「慰安婦」とされた韓国女性、姜日出(カンイルチュル)さん(81)と、姜さんら被害女性が共同生活を送る「ナヌムの家」の日本人スタッフ、村山一兵さん(29)を招いた証言集会がこのほど下京区であった。市民グループ「旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画・京都実行委員会」の主催で、若者を中心に約300人が参加。高齢化で亡くなっていく被害女性の証言の重さと、解決を急ぐ必要性が語られた。 韓国留学を経て06年からナヌムの家に住み込む村山さんによると、韓国で「慰安婦」だったと届け出た被害女性234人のうち存命なのは90人。姜さんは16歳の時、自宅に来た警察官に「軍靴のひもを編む工場で働く」とだまされて連行され、中国・牡丹江の慰安所で性奴隷生活を強いられた。ナヌムの家には91歳を最高齢に9人が暮らし、最年少が姜さんだ。 村山さ