日本は戦後55年たった今なお「過去」の問題を 引きずっている。日朝国交正常化交渉で、それは高いハ ードルであり、韓国とは1998年の日韓首脳共同宣言 で「和解」を盛り込んだものの、火種が消えたわけでは ない。中国はたびたび「歴史カード」を切る。一方、ド イツは「歴史カードを使われたことはない(ツァイト」 紙のテオ・ゾンマー共同発行人)という。日本とドイツ はどこが違うのか。 「30年前のブラント首相の歴史的な訪問を思い起こ したい」 2000年12月6日、ポーランドの首都ワルシャワ を訪れたシュレーダー・ドイツ首相は、国会演説でそう 切り出した。 30年前の12月。まだ冷戦のさなか、ブラント西独 首相はワルシャワを訪れ、国交正常化条約を結んだ。首 相はユダヤ人ゲットー(居住区)跡の慰霊碑にひざまず き、うなだれた。ドイツが罪を認めた。その象徴的な姿 は、ポーランドだけでなく、世界に衝撃を与
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