Innovator File No.88 株式会社 くらコーポレーション 代表取締役社長 田中邦彦 氏 Tanaka Kunihiko 外食産業の成熟化が進み、回転寿司業界の淘汰が進む中、ここ4年で3倍近く売り上げを伸ばし、年間約20店舗のペースで出店を続けるのが、「くらコーポレーション」だ。2005年10月には東証1部に上場。業界第3位に躍り出た。しかし、3強の一角に甘んじることはない。今後3年以内に日本一を、10年以内に売上高1000億円をねらう。 その勢いはどこから来るのか。それは、信用のできない食材が出回る時代に、顧客の立場に立って戦う姿が評価され始めたからに他ならない。「回転寿司」業態の必要条件となっていた4大添加物の使用をやめ、廃棄ロスを顧みず寿司の自動廃棄システムを導入した。コストが高くつく「4大添加物無添加」「高鮮度」を維持する裏に、どんな企業努力があったのか、田中社長にお