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ブックマーク / satoshi.blogs.com (7)

  • 直感的なUIとhand-eye-cordinationの話

    下のビデオは一歳度児がiPhoneのフォト・アルバムの機能を使っている姿を撮影したものだが、これを見ると「直感的なUI」とは、まさに人間が赤ん坊のうちにマスターする"hand eye cordination(目からフィードバックを受けながら手先を動かして物をコントロールする能力)"に合致したものなのだということが良く分かる。 【追記】参考までに、私が特に好きなUI関連の書物二冊へのリンクを張っておく。特に「誰のためのデザイン」はUIが単なるソフトウェアやウェブ・サイトのUIデザインの問題ではないことに目を開かせてくれる良書だ。 ・誰のためのデザイン?—認知科学者のデザイン原論 ・Envision Information

  • 「Why?」と言えない日本

    先日、たまたまティーンエージャー(13~19才)の子供を持つ親のための講習会に出る機会があったのだが、そこで『二つのWhy』という話を聞いた。日語にも若干通じる部分があるので、今日はそれに関する英語うんちく。 その講師は、親はティーンエージャーの「Why」には二種類あるので注意すべき、と主張する。一つは単なる質問の「Why」で、この場合は普通に答えて良い。もう一つが、こどもが自分が何かを拒否したい気持ちを伝えたくて「Why」と言っている場合。この場合に、その気持ちを理解しておきながら、理屈だけで納得させようとすると泥沼にはまってしまう、と指摘するのだ。 良い例が登校拒否のこども。親が「学校に行きなさい」というと「なぜ学校にいかなければいけないの?」と言い返してくる。そこで親としてはつい「ちゃんと学校を卒業しなければ、ちゃんとした会社に就職できないんだよ」などと答えて説得を試みたくなるのだ

  • 新しい Microsoft を引き継ぐのは Ray Ozzieか?

    「あれ、何か辺だな?」と思うことが幾つか重なり過ごしているうちに、あるとき突然ピタッと合わさったクロスワード・パズルのように「あ、なんだそうだったのか!」と思えることがある。昨日の夜、それを経験したので、今日のエントリーはその話。 最初の「あれ?」は、今年の5月にMicrosoft が Groove を買収したときに、Ray Ozzie をCTOに任命したこと(参照)。Groove を買収することは納得できるとしても、なぜ突然CTOなんだ、と違和感をおぼえていた。 次は9月の組織替え(参照)。Jim Allchin が引退したがっていることは3年ぐらい前から元Microsoft幹部の間では噂になっていたので驚きではなかったが、外から来たOzzie が一番将来性のあるサービスのリーダーシップを取ることになったのは、元Microsoftの私としては少し驚きであった。 そして、今回のBill G

  • UIEngine で AJAX な RPG ゲーム

    CTIA2006が先週ラスベガスで開かれたことは、すでにこのブログに書いたが、一つ大切なことをアナウンスし忘れていた。米DisneyがUIEngineで作ったRPGゲーム「The Chronicles of Narnia」が、GameSpotとCNetの主催するモバイル・エンターテイメント・アワードの「RPG/Adventure」ゲーム部門で堂々の二位に選ばれたのだ(参照)。一位を取ったのは同時に全部門での金賞に輝いた「Doom RPG」である。 The Chronicles of Narnia は米DisneyとUIEvolutionが共同開発したAJAXスタイルのRPGゲーム。世界17カ国、300機種に向けてほぼ同時にリリースされたのだが、UIEngineがJava・BREWといったプラットフォームの違いや端末ごとのクセやバグを吸収するので、ゲームそのものは一つだけ作れば良かった、とい

  • Life is beautiful: Ajaxの本質、「非同期メッセージ型ウェブ・アプリケーション」のススメ

    最近、「これからのウェブ・アプリケーションはAjaxだ」という声を良く聞く。ソフトウェアを生業としているエンジニアとしては、この手の「流行もの(hype)」に触れた時には、表面的なものに踊らされずに、その質を自分なりにしっかりと捕らえて消化・吸収して自分のものにしなければいけない。今までも、「オブジェクト指向」、「マルチ・ティアー・アーキテクチャー」、などの言葉が一人歩きするたびに、「これからは○○だ」とか「○○の時代は終わった」などと、過激なことを言って読者の目を引こうとだけするマスコミや企業のマーケティング戦略に数多くの人が踊らされてきた。 そんなノイズだらけのメッセージに混乱させられた結果、「Cではオブジェクト指向のプログラミングは出来ない」と信じているエンジニアがいまだに沢山いることは全く嘆かわしいことだ。「オブジェクト指向のプログラミング」は、設計姿勢・プログラミングスタイルに

  • Life is beautiful: アマゾン・アフィリエイトの売り上げを一時的にだが数倍にする裏技

    このブログに「Web2.0実験室」というカテゴリーをもうけたのは数ヶ月前。「実験室」というと技術的な実験ばかりかと誤解する人がいるかも知れないが、そうではない。ウェブ・サービスを考える上でとても重要なのは、人間の行動心理学。新しいアイデアが浮かんだら、あれこれ悩む前に試してみて人々の反応をみる、という実験がリアルタイムにできる点が今の時代のもの作りの楽しさだ。 このブログでも、今まで色々な実験を試してきた。「今日のひとこと」、「ラーメン大好き」というブログパーツを使った実験、「なぜFカップを持つグラビアアイドルが最近増えたのか、に関する一考察」というエントリーを使った「サーチエンジン最適化遊び」。ここまで書いて気がついた方も多いと思うが、三日前の、「ベストセラー・ブックス(4月~5月)」というエントリーも、やはり実験である。一般の屋さんと同じ様に、売れ筋のをベストセラー・ブックスという

  • Life is beautiful: ソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ている

    先日、経済産業省向けの仕事をしている知り合いと事をしたのだが、彼によると経済産業省の今の悩みは、「IT産業の階層化の弊害によっておこる下流のプログラマーの収入の低下」だそうである。「プライムベンダー」と呼ばれる「上流コンサルタント」たちがインドや中国にも仕事を発注できることを理由に、激しく値切り始めたために、今やわずか一人月30万円というケースもあるという。 こんな話を聞くと当に悲しくなる。まず第一に「プログラムを書く」という仕事は簡単な仕事ではない。数学的な頭を持っていないとかなり辛いし、基礎がしっかりと出来ていないとろくなソフトウェアは作れない。物価の安いインドや中国なら許せるが、米国よりも生活費の高い日で一人月30万円とはあまりにも低すぎる。 「彼らは下流のエンジニアで、詳細仕様書に従った通りのプログラムを書くだけの簡単な仕事をしているから給料が安い」という説明を聞いたことがあ

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