魚谷雅彦の『こころを動かすマーケティング コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる』を読んだ。 著者はライオンに入社後、海外留学、転職を経て39歳で日本コカ・コーラ社に副社長として入社。様々な広告キャンペーンを手掛け、現在は同社の会長を務めている。 本書はマーケティング戦略の考え方を、著者が手掛けた広告キャンペーンのエピソードを交えながら解説しており、為になると同時に読み物としても面白かった。 そのエピソードの中に、お笑いファンにとって非常に面白いものがあった。 著者が日本コカ・コーラ社に入社した1994年、ジョージアのライバル・BOSSが矢沢永吉をCMに起用してシェアを伸ばしていた。 それまでジョージアはアメリカ本社主導のもとブルーカラーをターゲットにした広告を打っていたが、それを見直し「サラリーマン」をターゲットにした広告を展開することにした。 そして試行錯誤の末、あるプランに辿