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セルクマに関するSugayaのブックマーク (25)

  • この記事は削除しました。 - 白昼夢の視聴覚室

    この記事は削除しました。 正直、それほど間違ったことを書いていたつもりはありません。ブクマコメントに関しても「うるせー文句あるなら烏合の衆から飛び出してタイマン張れやボケナス」という気持ちが大きく、そのまま残しておいても構わないと思っていました。ですが、当ブログ史上最もブクマを集めた記事として、このネガティブな感情にまみれた記事が今後も定期的に浮上する可能性を考慮すると、残したままにしておくのも芳しくないのではないかとも思いました。こういうのはとっとと過去になってくれた方が良いのです。 というわけで、削除しました。こちらからは以上です。

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    Sugaya
    Sugaya 2022/01/31
    よう知らん人間に対してボロクソ言うてくれるやん/そもそも芸人はサクッと一般人ブロックしがちってところが共有されてないんやなあ。
  • ラーメンズ「アトム」(2003)|すが家しのぶ

    “芸術知能犯”との異名を持つコントユニット・ラーメンズが2003年に発表したコント『アトム』は、未来が輝かしいものになっていると信じていた男(片桐仁)がコールドスリープから目覚め、三十年後の世界(=現代)に生きている息子(小林賢太郎)の頬に触れるシーンから始まる。そう、男には息子がいる。男が眠っている間、その姿をじっと見守り続けてきた息子である。 男は彼から情報を得ようとする。かつて、自分が想像していたような、輝かしくきらびやかな未来を感じるために。事実、未来は訪れていた。近眼なのに裸眼で過ごせている息子の目に貼られているコンタクトレンズ。コードも体もない折り畳み式の電話。目的地への行きかたを教えてくれるカーナビゲーションシステム。それらは三十年前にはなかった、未来のカタチだった。 だが、それが現実の未来の限界だった。 犬のロボットは、遠くにボールを投げても取りに行かない。その場で転がっ

    ラーメンズ「アトム」(2003)|すが家しのぶ
  • イッセー尾形「医者の新築」(1982)|すが家しのぶ

    屋」の言葉の通り、専門的なことは専門家に任せるべきである。中途半端に身に付けた生兵法は大怪我の基になりかねない。とはいえ、この広い世間においては、頼りにならない専門家というのも少なくない。事実、近年においては、胡散臭い医療法を喧伝する医者や、何処で得たのかも分からぬ怪しげな情報を広めるジャーナリストなどの横行が、随分と話題になった。こういった類いの人間ははっきり詐欺師と断ずるべきなのだろうが、如何せん、世の常識から外れている人種を無条件に評価しようという安易な反権威主義者というのも少なくないから実にややこしい。こうなると、その良し悪しを判断するために、素人であれども最低限の知識が必要になるのだろうだが、それでは専門家が存在する意義が分からなくなってしまう。出来ることならば、素人である我々を悩ますことなく、そういった害悪になりかねない輩は専門家同士で上手く排斥していただきたいものだが

    イッセー尾形「医者の新築」(1982)|すが家しのぶ
  • 「キングオブコント2016」各コント感想文 - 土曜深夜の視聴覚室

    《ファーストステージ》 しずる【443点/6位】 「張り込み」。張り込んでいた廃ビルに容疑者がいないことが発覚するも、そのまま突入してしまう二人の刑事。刑事ドラマで目にしがちなシチュエーションを「誰もいない廃ビル」に置き換えることで、笑いを生み出している。その他、特に新しい要素が盛り込まれているわけでもないのに(村上が足を挫く場面くらいだろうか)飽きずに笑ってしまえるのは、丁寧な世界観の描写と「誰もいない!」という台詞を発する池田の演技力によるところが大きい。その意味では、かつて彼らがキングオブコントの決勝戦で演じていた、『能力者』と『びっくり先生』を掛け合わせたネタといえるのかもしれない。特に不満はないが、しいて挙げるとするなら、終盤の二人が笑い合う場面で、ひと笑い欲しかった気もする。ただ、バカな二人がバカみたいに笑うシーンは画になるし、そういう姿を見せるところがしずるの良さでもある。あ

    「キングオブコント2016」各コント感想文 - 土曜深夜の視聴覚室
  • 「Perfume 6th Tour 2016 COSMIC EXPLORER」(2016年6月5日)の記録 - 白昼夢の視聴覚室

    以前に書いた記事があまりにも感覚的だったので、当日のちゃんとした記録を。 事の起こりは今年四月から五月にかけて敢行した大阪旅行。現地の居酒屋で合流したイシダドウロ氏から「徳島でのPerfumeのライブのチケットが一枚余っているんだけど、菅家さん行く?」と誘いを受けたのである。丁度、Perfumeの新曲『FLASH』に激しい感動を覚え、同曲を収録したアルバム『COSMIC EXPLORER』を聴き込んでいた私にとって、この誘いはまさに渡りに船だった。 ↑最強の名曲である。 ただ、正直なところ、チケット代の7,500円には少し戸惑った。いくら社会人とはいえ、ポンッと出せる金額ではない。会場が徳島というのも不安材料だった。私の住んでいる地域から徳島まではなかなかの距離だったし、なにより私自身まったく徳島に馴染みがなかったからだ。その上、ライブが開催される日が日曜日である。開演時刻は午後4時と早め

    「Perfume 6th Tour 2016 COSMIC EXPLORER」(2016年6月5日)の記録 - 白昼夢の視聴覚室
  • このよでもっともいとおしいいきもの「Perfume 6th Tour 2016 COSMIC EXPLORER」(2016年6月5日) - 白昼夢の視聴覚室

    夢を見た。 近未来の夢だ。 夢の中には三人の女性がいた。 彼女たちは銀色の船に乗っていた。 まだ未来の姿が想像できなかった時代の未来の船だ。 そんな彼女たちを大勢の人々が見ていた。 歓喜の感情を抑えきれずに踊り出す人がいた。 瞳から感動の涙を溢れさせている人もいた。 鼓舞するように両手を打ち鳴らしている人もいた。 ……ああ、分かっている。 これは夢なんかじゃない。 2016年6月5日(日曜日)。 友人のイシダドウロ氏に誘われて、やってきたPerfumeのライブだ。 【Perfume 6th Tour 2016 COSMIC EXPLORER】 アスティとくしま、二日目の公演だった。 タイトルの通り、最新アルバム『COSMIC EXPLORER』からの選曲が中心。 舞台上には、宇宙船を思わせるステージが組まれていた。 その上で踊るPerfume。 四方八方に発射されるレーザービーム。 パフォ

    このよでもっともいとおしいいきもの「Perfume 6th Tour 2016 COSMIC EXPLORER」(2016年6月5日) - 白昼夢の視聴覚室
  • 岡崎体育といつもここからのはなし。|すが家しのぶ

    少し前に、関西を中心に活動しているミュージシャン、岡崎体育の楽曲『MUSIC VIDEO』のプロモーションビデオが話題となった。同映像は2016年4月19日にYouTubeでアップロードされ、同年6月現在、視聴回数は間もなく400万回を突破しようとしている。また、同曲を収録した岡崎のメジャーデビューアルバム『BASIN TECHNO』(2016年5月18日リリース)は、5月30日付のオリコンウィークリーチャートで初登場9位を記録。まさに「今が旬」の状態だ。 『MUSIC VIDEO』はいわゆる“ミュージックビデオあるある”で構成された楽曲である。「♪カメラ目線で歩きながら歌う 急に横からメンバー出てくる」「♪倍速になって スローになって コマ撮りになっていく」「♪無意味に分身するよね」などなど、ミュージックビデオで目にしがちな演出が歌詞になっている。そして、作のプロモーションビデオには、

    岡崎体育といつもここからのはなし。|すが家しのぶ
  • バカリズム『屋上』のはなし。【完全版】|すが家しのぶ

    升野英知のソロプロジェクトになってからの活躍ぶりがあまりにも目覚ましいため、ついついコンビ時代のバカリズムのことを忘れてしまいがちだが、当時から既に彼(もとい「彼ら」)は才能に満ち溢れていた。実在しない仕事の数々をショートコント形式で紹介する『影の仕事』、同窓会に誘われなかったことを知らされた男がおもむろにワンピースへ着替え始めて……『ワンピース』、人間が挫折する姿をラジオ体操風に披露する『ラジオ挫折』などのように、他に類を見ない独創的なコントを生み出し続け、一部のお笑いファンから一目置かれていた。 そんな彼らのコントの中でも、僕が大好きだったネタが『屋上』だ。2003年12月31日から2004年1月4日にかけて、これまでに開催された「爆笑オンエアバトル」チャンピオン大会の決勝戦が再放送されたのだが(ゼロ年代のお笑いブームが最初の盛り上がりを見せ始めた時期とはいえ、日放送協会もなかなか思

    バカリズム『屋上』のはなし。【完全版】|すが家しのぶ
  • 「永野DVD『Ω』」(2016年5月18日) - 白昼夢の視聴覚室

    永野DVD『Ω』 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2016/05/18 メディア: DVD この商品を含むブログを見る 何も考えず、ぼんやりと日々を過ごしているうちに、気が付くと永野が売れっ子になっている世界にやってきてしまった。別段、悪いことではないのだが、ついつい「どうしてこんなことになってしまったのだろう」と考えてしまう。芸人が売れるということは、そこに至るまでに何かしらかのプロセスを踏んでいたに違いない(よく、ちょっと世に出てきた芸人に対して、「あんな面白くない芸人、事務所のゴリ押しに決まっている」と決めつけて批判している人を目にするけれど、何も結果を残していない芸人がひょっこり出演できるほどテレビは簡単なものではない)わけだが、彼が売れるまでの流れを私はまったく知らないので、当にパラレルワールドに迷い込んだような気分になっている。 私が初めて永野という芸人のこと

    「永野DVD『Ω』」(2016年5月18日) - 白昼夢の視聴覚室
  • 陣内智則のはなし。|すが家しのぶ

    陣内智則の一人コントについて、適切に書かれている文章を読んだことがない。小道具や映像によるボケに対して陣内がツッコミを入れるというスタイルを「漫才を可視化している」と表現している文章を一度だけ見かけたことはあるが、それが彼のコントの質を突いているとも思えない。そこで、今回は陣内智則のコントについて、割と真剣に解説してみようと思う。もちろん、僕が勝手に思っていることなので、「これこそが正解だ!」と断言するつもりはない。あくまで、僕が陣内のコントについて、当に良いと思っていることをしっかりと説明したいだけだ。……なんてことを書くと、なんだか逃げ道を作っているように見えるかもしれないけれど。 結論からいうと、陣内智則のコントの最大の魅力は【孤独感】である。 ……恐らく、この僕の主張にピンときていない人は少なくないのではないだろうか。でも、考えてみてもらいたい。今、ピン芸人として活動している人

    陣内智則のはなし。|すが家しのぶ
  • アンジャッシュ『それぞれの会話』のはなし。|すが家しのぶ

    『爆笑オンエアバトル』五代目チャンピオンのアンジャッシュが、自己最高記録を叩き出したコントである。公園のベンチで偶然にも隣同士になった二人が、ほぼ同時に携帯電話で通話を始めるのだが、それぞれまったく違った話をしているにも関わらず、その内容が不思議な噛み合いを見せ始める。まずは導入。公園で寝ていた児嶋を渡部が起こす場面のコミカルなやりとりで軽めに笑わせて、その後しばらくは笑いがない。それぞれが携帯電話でどんな会話を展開しているのか、観客にじっくりと聞かせるためだ。渡部が明日デートする予定の恋人と、児嶋が愛娘を誘拐した犯人と会話している状態にあることを観客に認識させたところで(屋外でするような話じゃねーな、しかし)、このコントに仕掛けられたギミックがゆっくりと動き始める。渡部が明日のデートの件で「俺が行きたいところならなんでもいいの?」と言い、児嶋が誘拐犯の要求を飲むという意味で「ああ、言うこ

    アンジャッシュ『それぞれの会話』のはなし。|すが家しのぶ
  • NO MUSIC,NO NAME. - 白昼夢の視聴覚室

    以前、このブログで水曜日のカンパネラのインストアライブに行ってきた旨を記事にしていたことからも分かっていただけると思うが、私は水カンのファンである。去年あたりから聴き始めた程度ではあるが、手に入りやすいアルバムは揃えている程度にはファンである。そんな私だが、この件に関しては、正直なところ水カン側に配慮が欠けていたと言わざるを得ない。曲名のモチーフが「ヒカシュー」ではなく「ヒカシュー大将軍」であったというケンモチヒデフミ(水カンの音楽担当)の主張が事実であったとしても、彼が「ヒカシュー」を知っていたという事実を明らかにしている以上、その日音楽史史上に燦然と輝く孤高の名称を曲名にすることで知名度に便乗してやろうという意図があった可能性は否定できない。また、そのような卑劣で狡猾な意図がなかったとしても、結果としてそういう疑念を当事者に抱かせてしまったという事実は確固としてあるのだ。加えて、『ヒ

    NO MUSIC,NO NAME. - 白昼夢の視聴覚室
    Sugaya
    Sugaya 2016/05/17
    ちょっとー、そんな書き方されたら、なんかこっちにも書いておかなくちゃならない気分になるじゃーん。というわけで、追記足したで。
  • ラーメンズ『現代片桐概論』のはなし。|すが家しのぶ

    『爆笑オンエアバトル』第一回収録でトップ合格となったコントである。その歴史的な価値を思えば「ゼロ年代のお笑いブームはラーメンズから始まった!」くらいのことは言ってしまってもいいような気がするが、コンビとしての活動が下火になってしまった昨今において、もはや生存しているのかどうかも定かではないアンチが奇跡的に蘇生するかもしれないので、その辺りはテキトーに濁しておこう。このコント、簡単に説明すれば「実際には存在しない生物の歴史・生態を研究する学問について説明する講義」である。……冷静に考えてみると、ちょっとコワい設定ではありませんか。とはいえ、小林賢太郎演じる講師の頭がオッパッピーしている風ではないので、ここは彼らが得意としている「パラレルワールドの日常」を描いたコントと捉えるべきなのだろう。学名やモンゴルのことわざなどを駆使して、完全なる嘘をディティール細かく解説しているが、これだけだと、なか

    ラーメンズ『現代片桐概論』のはなし。|すが家しのぶ
    Sugaya
    Sugaya 2016/05/16
    始めました。コントの話を思い付きでやっていく予定です。
  • 「笑点 50周年記念スペシャル」オープニングアニメ・解説 - 白昼夢の視聴覚室

    以前、『笑点』のオープニングアニメを解説したことがあった。 当時のブログでは、落語を取り扱った記事はリアクションが集まりにくい傾向にあったのだが、この記事はなかなか良い反応を頂いた記憶がある。流石は国民的バラエティ番組『笑点』といったところだろうか。 そして今回、歌丸師匠が司会を引退するということでも話題になった「笑点 50周年記念スペシャル」のオープニングが、これまでのものとは違う新作映像だったので、これを解説しておこうというのがこの記事の目的である。 まあ、こまっちょろい話は置いといて、とっとと始めよう。以下、敬称略。 まずは桂歌丸の映像から。殿様に扮した歌丸が、庭の桜の木に気を取られている間に、お膳の上の鯛が引っ繰り返されている。これは殿様噺のマクラでよく語られている小噺『桜鯛』からきている。その内容は、ある時、お膳の鯛を普段は一口しか召し上がらない殿様が、お代わりを所望したため、殿

    「笑点 50周年記念スペシャル」オープニングアニメ・解説 - 白昼夢の視聴覚室
  • 今年の『27時間テレビ』で記憶に残っているシーンを箇条書き。

    読んで字のごとし。 ちなみに、文で言及していない「ホンキーマン気のダイエット」「FNSちびっ子ホンキーダンス選手権」「めざましテレビ」「とんねるずの女気じゃんけん」「中居&矢部 気のスポーツチャレンジ」「サザエさん」は、うっかり寝ていて見逃した。 ・「ドキッ! めちゃイケvsSMAP 気だらけの水泳大会」における三中元克と木村拓哉の手押し相撲。木村が上島竜兵と出川哲朗のキスのくだりを三中に仕掛けるも、物怖じしてかまったく動こうとしなかったので、仕方なしに山上から突き落としてしまうくだりがなんとも切なかった。 ・「明石家さんまのダイヤモンドエイジ気の体力測定」における具志堅用高とモト冬樹。明石家さんまと同世代の芸能人たちが体力測定に挑む企画だが、人数の多さと企画の緩さでまったく盛り上がらない。そんな状況で見出されたのが具志堅とモト。具志堅はいきなり(恐らくはスタッフかさんまの指示)

  • 『bananaman live Cutie funny』+『bananaman live Love is Gold』

    私が初めてバナナマンのコントを目にしたのは、2002年3月のことだった。 彼らが演じていたネタは『スライドボーイズ』。謎の音楽グループ・スライドボーイズに扮した二人が様々なパフォーマンスを繰り広げる……というコントで、『爆笑オンエアバトル』第4回チャンピオン大会セミファイナルで披露された。だが、当時の私はバナナマンというコンビを認識していなかったので、“お笑いコンビが架空のグループに扮する”ことのおかしみを、正しく理解することが出来なかった。その後、『ロープすりぬけ術』『合コン』などのコントを観たが、私がバナナマンに惹かれることはなかった。『爆笑オンエアバトル』のスペシャル番組で『張り込み』がオンエアされた時も「どうして、こんな何も起こらないコントがわざわざ選ばれたんだ?」と疑問に感じた。 そんな私がバナナマンの単独ライブに興味を抱くようになったのは、『爆笑オンエアバトル』の公式で、彼ら

  • 「評価している人が悪い」問題

    最近、「作品を批判するために、その作品を評価している人たちを糾弾する」テキストを、よく見かける。どうも、まだあまり有名ではない制作者自身を批判するのは可哀想だから、という理由が主らしい。気持ちは分からなくもない。実際問題、どんな作品であろうとも、それを評価する人が存在しなければ、単なるゴミだ。そのゴミ同然となるべき作品が世に出回っているということは、つまり世間の愚鈍な眼を持った連中が評価しているからなわけで、だから彼らを批判する……非常に筋は通っている。通っているとは思うけれど、個人的にはなんていうかこの手法、とっても嫌悪感を覚える。 というのも、この手法で作品を批判している人たちは、「あの作品が評価されているのは、評価している人間が間違っているからだ!」という時点で、まるで戦後の頑固オヤジの様に思考停止しているように感じられるからだ。何故、その作品が評価されているのか、その作品が多くの人

  • 悪意を込めてハマダーを『水曜日のダウンタウン』

    多くの人々の目にとまるプライムタイムで放送されているにも関わらず、常にマニアックで挑発的な企画を通し続けているバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』。「芸能人・有名人たちが自説をプレゼンし、その説が正しいかどうかをVTRで検証する」というアーティスティックかつインテリジェンスなシステムを採用しているにも関わらず、その内容は【引退後の力士の髪型が総じておかしいのはマゲで後ろに毛穴が持っていかれているから説】【勝俣州和 ファン0人説】【売れている芸人が連れてる後輩 ほぼほぼポンコツ説】など、激しい悪意と偏見に満ちている。だが、その実直な底意地の悪さがウケており、視聴率はなかなか悪くないらしい。 番組の演出を務めているのは、過去に『クイズ☆タレント名鑑』『テベ・コンヒーロ』『Kiss My Fake』などを手掛けてきた藤井健太郎。彼の番組はいずれも清く正しく悪趣味で、テレビ東京の佐久間“ゴッドタ

  • 『THE MANZAI 2014』感想文

    ■概要 “1980年代に漫才ブームを巻き起こしたバラエティ番組「THE MANZAI」を復活する”というテーマの元に開催された、年間最強漫才師決定トーナメント大会。今回は、「THE MANZAI 2011」「THE MANZAI 2012」「THE MANZAI 2013」に続く、第四回大会である。 ■予選内容 2014年6月16日~8月6日まで全国五か所(東京・大阪・愛知・北海道・福岡)にて一回戦を行い、8月18日~30日まで大阪・東京にて二回戦を行う。二回戦の予選参加者から、10月12日~11月23日までに大阪・東京・京都にて行われる戦サーキット(全5回)に出場できる50組の“認定漫才師”を選抜する。戦サーキットは五人の審査員による100点満点方式で審査、その順位がポイントに反映される。認定漫才師はこの戦サーキットに二度出場して、審査を受けなくてはならない。その結果、選ばれた上位

  • 逢魔時の視聴覚室 - 鶴瓶と落語の夜の夢

    ある夏の夜のことだ。 部屋のテレビをつけっぱなしにした状態でパソコンに向かっていると、いきなり怒鳴り声が聞こえてきた。何事かと驚きながら、テレビの画面に目を向けると、そこには半裸で有名タレントたちに怒鳴り散らしている笑福亭鶴瓶の姿があった。少しばかり酒をひっかけているらしく、些か呂律が怪しい。数年前、テレビの生放送中に酔っ払った鶴瓶が下半身を露出してしまった事件は、今でも多くの芸人たちによって語り継がれている。思うに、この時の番組は、あの事件の再来を演出しようとしていたのだろう。 だが、その光景を目にして、私はまったく別のことを考えていた。酔っ払った鶴瓶の怒鳴り声に、彼の師匠である笑福亭松鶴の喉を感じたからだ。 六代目笑福亭松鶴。三代目桂米朝、三代目桂春團治、五代目桂文枝とともに上方落語の復興に貢献した“上方落語四天王”の一人である。酒好き、女好き、借金まみれという古き良き時代の芸人として