漫才やコントやグルメレポートやクイズ番組の出演やワイドショーのコメンテーターなど、そういった仕事をする人(職業名)のことを『芸人』と呼ぶのではなく、順番が逆で、『芸人』が「漫才」や「コント」といった仕事を選んだだけで… 僕は、たとえば、あと数年で退職で、退職金も出るのに、我慢できずに 「沖縄に移住して喫茶店を始める」 と言っちゃう、皆が右に行くところを左に行っちゃうような、「そんなことしていいの?」「そんな生き方、アリなの?」と、生き方そのものが質問になってしまうような人が、その瞬間とっている姿勢の名前を『芸人』と呼ぶようにしています。 ですから、数十年前に、落語家なのに、トレンディードラマに出た明石家さんまサンは芸人だし、漫才師なのに映画の監督をしたビートたけしサンも、やはり芸人だと。 「これと、これと、この仕事をする人」といった感じで仕事内容を制限し、職業名を『芸人』としてしまうと、実