先日、将棋の電王戦が終わった。普段は将棋に関心がなくても、このニュースはご存じの方もいるだろう。電王戦はコンピューターの将棋ソフトとプロ棋士との対局だ。第2回目となる今年は団体戦で、「世界コンピュータ将棋選手権」でトップ5となった将棋ソフトと5人の現役プロ棋士が、3月23日から毎週土曜日に一局ずつ戦った。 4月20日に第5局を終えた結果は、3勝1敗1引き分けでコンピューターの勝利。現役のプロ棋士を打ち破るほど進化を遂げたことが明らかになった。 急速に腕を上げたコンピューター将棋 今回、この話題を取り上げたのは、関連するテーマを研究している大学教授のインタビュー記事(「機械との競争」に人は完敗している)を書いたばかりからだ。デジタル技術の進化が雇用の喪失につながっていることを検証したエリック・ブリニョルフソン・マサチューセッツ工科大学(MIT)教授で、その考えを『Race Against T
2012年1月14日、日本将棋連盟の会長である米長邦雄永世棋聖がコンピューター将棋『ボンクラーズ』に敗れ、引退しているとはいえプロ棋士にコンピューターが勝利したことで新聞やテレビで大きく取り上げられたことは記憶に新しい(第1回将棋電王戦の記事)。そのとき、第2回は団体戦にすることが急遽決定し、今回その対戦カードが発表された。 小雨の降る寒い12月15日土曜日の午後。発表会の会場はニコファーレだ。ニコ生で中継(タイムシフト有・関連サイト)をご覧になった方はわかると思うが、その発表の場は格闘技か何かを連想させる演出で、伝統と歴史を積み重ねてきたこれまでの“将棋”という文化では考えられなかっただろう。 そんな派手な演出の中で登場したのが、今回戦う5人vs.5チームの“戦士”たちだ。人間側は全員“現役”のプロ棋士5人。対する前回の覇者であるコンピューター将棋側は、2012年5月に開催された第22回
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