(WAJ: アフガニスタン北部、旧ソ連構成国の中央アジア諸国との間を流れる大河アムダリア。そこからアフガニスタン国内へ水を引く大規模プロジェクトが進行中である。内陸の乾燥地帯に横たわるアフガニスタンでは、地主でなく「水主」が強力な権力を有している。農業改革を行う場合、普通は地主との対立が問題になるが、アフガニスタンでは地主だけでなく水主をどう遇するかが、重要課題となる。水をめぐる対立は国内でも暴力沙汰となるが隣国のイランやパキスタンとは、本サイトでたびたび取り上げたように国際紛争を引き起こす。大規模な灌漑事業は、自然破壊につながりかねず、しかも、ここで問題となっているクオシュ・テパ運河は、パシュトゥーン族の移住問題もからみ、治安対策や対テロ対策上、複雑で既存権益を混乱させかねない困難な課題を含んでいる。その課題を考えるうえでふたつの記事を紹介したい。ひとつはEURASIANETの「ウズベキ