[ニューヨーク 23日 ロイター] 米大手貯蓄金融機関ワシントン・ミューチュアルWM.Nは22日発表の第2・四半期決算で、リスクの高い住宅ローン事業での多額の損失発生を明らかにしたが、黒字転換のためクレジットカード事業に頼ることももはや困難になった。 クレジットカード事業での1億7500万ドルの損失は、支払い延滞が増加したことと、市場の流動性不足でカード債務が投資家に売却できなかったことによる。 2005年にプロビディアン・ファイナンシャルの買収でカード事業に参入して以来、ワシントン・ミューチュアルが同事業で赤字を計上するのは初めてのこと。 打撃を受けているのはワシントン・ミューチュアルだけではない。住宅価格の下落に加え、1ガロン=4ドルのガソリン価格や食料コスト高で一層多くのカード顧客が支払いに困難をきたすなか、アメリカン・エキスプレス(アメックス)AXP.Nやバンク・オブ・アメリカBA