丸木強氏が率いるアクティビスト(物言う株主)ファンドのストラテジックキャピタルは、日本株投資で過去1年間のリターンが19.6%とTOPIXの14.3%を上回った。投資先に経営改善を働きかけた結果、目標まで株価が上昇。今年も4社に株主提案を送っているほか、麻生太郎財務相の親族経営会社が大株主となっている企業にも注目している。 代表取締役の丸木氏は、企業がアクティビストを株主から追い出したければ、「株価を上げるか非上場化するかだ」と話す。実際、投資先の日本デジタル研究所(JDL)は昨年末、MBO(経営陣による企業買収)のため、当時の株価に約50%上乗せした株式公開買い付け(TOB)を実施。丸木氏はこれに応じ、4年程度保有した投資結果は内部収益率(IRR)で30%程度に達した。 2月に売却した大和冷機工業も、提案を聞き入れてもらえなかったものの、「業績が少しずつ良くなり株価が自然に上がって目標株