世界第3位の宝飾店、イタリアのブルガリの株価が先週末、ミラノ証券取引所の取引で6年間で最大の下げ幅を記録した。富裕層顧客の消費減退を理由に、年間収益予想を下方修正したことが影響したとみられる。 ブルガリの株価は14日、9.1%に相当する0.47ユーロ(約57円)下落して4.65ユーロをつけた。1日の下げ幅としては2002年11月8日以来最大で、時価総額で1億4000万ユーロが吹き飛んだことになる。年初からの下落率は50%以上。 この前日の取引終了後、ブルガリは第3四半期(7〜9月)の決算を発表し、最終利益が前年同期比44%減だったことを明らかにしていた。同社のフランチェスコ・トラーパニCEO(最高経営責任者)も、ホリデーシーズン中も需要が回復することはないとの見方を示した。 高級ブランド各社は世界的な景気後退の影響をまともに受ける格好となり、ブルガリでも腕時計やネックレスの売り