[東京 15日 ロイター] 日本たばこ産業(JT)2914.Tの木村宏社長は15日、ロイターとのインタビューで、2012年3月期を最終年度とする中期計画中に国内たばこの値上げを実施したいとの意向を明らかにした。 ただ、現在はモノの値段が下がっている状況にあり、値上げするタイミングではないと指摘し、値上げ実施には経済が回復傾向になることが条件だと述べた。一方、同社の海外たばこ事業の成長をけん引しているロシアについては、モスクワとサンクトペテルブルグにある2工場がフル稼働で生産しており、2工場の生産効率を高めるほか、将来的には新工場建設などで生産能力を拡大する必要もあるとの考えを示した。 <たばこ値上げは経済回復途上で実施> 2012年3月期を最終年度とする中期計画期間中も、国内たばこの販売数量については「右肩下がりで見ざるを得ない」とした。喫煙者となる20歳以上の人口の伸びが止まっていること