EU 自由な移動の制限検討へ 5月5日 10時29分 不安定な情勢が続くリビアなどからヨーロッパに多くの移民が流入している事態を受けて、EU=ヨーロッパ連合は、EU域内での人の自由な移動を認めている協定の一部見直しを検討することになりました。 ヨーロッパでは、ことし1月以降、北アフリカのリビアやチュニジアでの混乱を受けて、2万5000人を超える移民が地中海を渡ってイタリアに入国したあと、その多くがフランスを目指し、フランス政府は、一時、国境を閉鎖する措置を取りました。各国が流入する移民への対応に苦慮するなか、EUで移民政策を担当しているマルムストローム内務委員は、4日、ブリュッセルで記者会見を開き、EU域内での人の自由な移動を認めた「シェンゲン協定」を一部見直すべきだとの考えを示しました。具体的には、一部の加盟国に多くの移民が押し寄せた場合、ほかの加盟国への流入を防ぐため、これまで無くして