今回は米Rambusのメモリー技術「XDR DRAM」シリーズについて解説したい。インテルとの協業によるDirect RDRAMのPC用メインメモリーへの展開は、連載100回で解説したとおりうまくいかなかった。 短期的な視野で言えば、インテルはDirect RDRAMからDDR SDRAMに乗り換えるにあたって、それなりの金額をRambusに支払っている。また、その後もライセンス契約を長期にわたって結ぶという形で報いたから、Rambusも決して損はしなかっただろう。そうは言っても、PC用メインメモリーという巨大なマーケットを逃したのは大きな痛手であり、その要因がインテルの実装だけの問題ではなく、Rambus側の体制にもいろいろ問題があったのは事実である。 信号速度の高速化が 配線遅延の問題を生む Direct RDRAMののち、Rambusは新メモリーバスの規格だけでなく、高速アナログ伝送