先頃、ベルリンの「IFA 2012」で初お目見えしたソニー製84V型4Kテレビ。その試作機をチェックする機会があったが、なるほどその大画面の迫力は一瞬ことばを失うほどだった。ぼくはふだん自室で110インチのスクリーンにプロジェクターの映像を投写して映画のBlu-ray Discを楽しんでいるが、やはり直視型ディスプレイがここまで大きくなると、スクリーン映像とはまた違った感興が得られるのだなあと実感した。 4K×2Kディスプレイの最適視距離とされる1.5H(画面高の1.5倍)まで近づいてみたが、約60度の水平視野角が実現できるこの位置での臨場感は圧倒的。また、ここまで近づいても画素構造が認知できないシームレスな映像が得られることに4Kディスプレイの精細度の凄さをまざまざと思い知らされた。しかも、本機に盛り込まれた2K→4Kアップコンバート技術はひじょうに巧妙で、4Kネイティブ表示に比べて大き