“閑散役”と揶揄(やゆ)されることもあった企業の監査役たちが、汚名返上に乗り出している。日本監査役協会(東京)は、監査役が実際に企業の不祥事を予防したり、不祥事の火消しに活躍した事例をまとめる一方、監査役を主人公にしたドラマの制作や人気漫画に取り上げてもらえないか、水面下で画策している。 関係者によると、監査役の仕事に関係する人物が、人気漫画の島耕作シリーズで、主人公の島耕作が経営トップを退任した後、監査役に就任するストーリー案を作者側に打診していたもようだ。 経済専門誌の連載小説などで、監査役が主人公の作品が掲載されたことはあるが、学生から大人まで幅広い層に人気のある島耕作が監査役に就任すれば、知名度アップに対する影響力は計り知れない。 結局、監査役島耕作の構想は幻に終わったが、監査役たちはPR強化をあきらめていない。「倍返し」の半沢直樹では、銀行業界の仕事について理解が進んだとの声もあ