鉄道路線の廃止、球団の売却が取り上げられ大きな注目を集めた西武ホールディングスと筆頭株主であるアメリカの投資ファンド「サーベラス」の対立。今月1日、1つの山場を越えました。 アメリカの投資ファンド「サーベラス」が、西武ホールディングスに対しTOB=株式の公開買い付けを実施した結果、新たに3%余りの株式を取得し、保有する割合は3分の1を上回ったと発表しました。しかし、サーベラスが目標としていた割合には達しませんでした。両者の関係のもつれは地域社会の不安も巻き込みながら、エスカレートしてきましたが、今後の焦点について経済部の小田島拓也記者が解説します。 危機感強めた西武 関係者が固唾をのんで見守った今回のTOB。西武の株式を32%超保有するサーベラスがTOBに乗り出すと発表したのは、ことし3月でした。当初は最大で4%の株式の取得を目指すとしていましたが、その後、「株主から多くの問い合わせが寄