週刊ダイヤモンド編集部 【第42回】 2008年09月05日 二度の経営破綻を乗り越えトップシェアへ! エヌ・ピー・シー社長 隣 良郎 東京都荒川区の古い小さなビルに、今世界で最も注目を浴びている分野で圧倒的なシェアを誇る企業の本社がある。太陽電池の製造装置を主力事業とするエヌ・ピー・シーである。 同社は、太陽電池製造過程のうち「モジュール工程」の製造装置で、世界シェア46%を持つ。シャープ、京セラ、三洋電機といった日本の代表的メーカーはもちろん、商業レベルで太陽電池モジュールを生産している世界の企業約150社中、じつに130社以上が顧客だ。 社長の隣良郎は、5つの強みを挙げる。まず、あらゆる種類の太陽電池に対応していること。太陽電池には「結晶系」「薄膜系」などがあり、優位を競い合っている。 エヌ・ピー・シーはどれが主流になろうと、装置を提供できる。第2が“技術領域の網羅性”。モジ