週刊ダイヤモンド編集部 【第39回】 2008年08月01日 “携帯電話”を支えるユーザーインターフェースの伝道師 アクロディア社長 堤純也 2008年の春、国内の三大通信キャリアが発表した携帯電話の春夏モデルのラインナップには、ある共通点があった。 NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの新端末は、どれもが「ユーザーインターフェース」(UI/機械とユーザーの接点)に重点が置かれていた。快適な操作性を可能にするプラットフォームには、新進気鋭の技術者集団・アクロディアが開発した「VIVID UI」というミドルウエアが採用されていた。その集団を率いるのが堤純也である。 聞きなれないミドルウエアとは、何か。ソフトウエアの一種で、携帯電話を動かす基本ソフトであるオペレーティングシステム(OS)と、メールやゲームなどの応用ソフトとを橋渡しする役割を担う“組み込み型の制御ソフト”で