菊原の顔が決まったのは、菊原の顔が初めて登場した時だった。それ以外のことはほとんど決まっていなかったので、菊原は初登場時が一番怖い人間だったと思う。 菊原は幼少期、子供嫌いの母親に疎まれ、多くの時間をお手伝い、特に「原田さん」と過ごしている。原田は青森出身で、母親が年末年始や夏期休暇を自由に過ごすため、しばしば菊原は原田の実家に連れ帰られた。その頃の名残で、津軽弁を少し話す/聞き取ることができる。 母親は年の離れた夫(菊原の父)と結婚したが、やがて父の老いる姿に失望し、外で恋愛をするようになる。小さなインテリアの会社の代表でもあり、仕事に恋愛にと菊原の母は忙しかった。 やがて父が亡くなり、菊原が高校一年生に成長してくると若き日の父に風貌が似てくる。その頃の父の姿を最も愛していた母・優鶴は、次第に息子に惹かれるようになっていく。 優鶴が息子に自分を下の名前で呼ばせ、恋人関係を強いるようになる
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