新人は「叱られるのも仕事」と言われることがある。 叱られるのを恐れずチャレンジせよ、叱られても学ぶことがある、ということなのだろうが、これは上司側の都合のいい話であって、叱られたからといって、必ずしもそれが効果的であるとは限らない。 したがって、「新人へは大事なことを言っているのだが、聞いているのか、聞いていないのかよくわからない」という上司が多いのは偶然ではない。 なぜ、その人のことを思って一生懸命叱っているのに、効果がないのか。行動が変わらないのか。これに関しては様々な意見があろう。以下に挙げてみる。 「伝え方が悪い」派の意見 「伝え方」論は人気がある。コミュニケーションの本質を「伝え方」に求める人も多い。 確かに伝え方は大事である。伝え方がまずければ、どんなに内容が良くとも、中身を正しく理解してもらえない。いわゆる、「商品が良くても売れない」というやつだ。 「人格を否定するな」である