通信の世界では「セッション」や「コネクション」という言葉をよく聞きますが,明確に使い分けられていないこともあるようです。この二つはそれぞれ何を指すのでしょうか。 一般的にセッションとは,通信の開始から終了までを管理する一つの単位のことを指します。OSIの7階層モデルで言えば,第5層「セッション層」の機能です。端末の間でセッションができると,通信に使うアプリケーションがデータ転送可能な状態になります。 一方のコネクションは,そのセッションでデータ転送を行うための論理的な回線のことです。通常は第4層「トランスポート層」のTCP(transmission control protocol)での「TCPコネクション」を指すことが多いです。 一つのセッションに一つのコネクションしかないこともありますが,一つのセッションに複数のコネクションが存在する場合もあります。コネクションはセッションによって管理