前回,SQLインジェクション攻撃の増加傾向を紹介した。そのほかにも日本IBMの東京セキュリティオペレーションセンター(以下,東京SOC)では,PHPで作成されたWebアプリケーションを狙った攻撃を大量に確認している。特に,リモート・ファイル・インクルード(RFI)攻撃は非常に多く,東京SOCでは1分当たり1.5件の頻度でRFI攻撃を検知している。これらは自動化された攻撃ツールによる大量無差別型の攻撃だと考えられる。今回は,現在のRFI攻撃の動向を紹介する。 RFI攻撃は,Webアプリケーションのぜい弱性を利用して標的とするサーバーに,外部のサーバーから悪意あるファイルを読み込ませる攻撃である。攻撃者は標的サーバー上で当該ファイルに記述された任意のコードを実行させる。