編集長、元気です。 10月10日(火):夜にサンディエゴから帰国 10月11日(水):午前、HIV感染症外来+研修医ポリクリ;午後、順天堂御茶ノ水病院で回診 10月12日(木):広島・福山医療センター講演 10月13日(金):広島県立病院講演 10月14日(土):神戸市立医療センター中央市民病院症例検討会 10月16日(月):京都府立医科大学症例検討会 ゼイゼイ 写真:編集長が大好きなルーベンサンドイッチ
最近は本当に「元チガトク」系が元気なのですが、本日も「元チガトク」の教え子、樋口雅也先生の新しいブログ、PalCare (パルケア)のご紹介です。以下、彼からの掲載依頼記事。 /////////////////////////////////////////////////// もっと広く・深く、緩和ケアを学んでみたい。 日本だけでなく、海外とも比較しながら、良いところを医療の現場、教育・研究に活かしてゆきたい。 それをいつでも、どこでも、今日から始められる!それを目指したのがPalCare (パルケア)です。 米国の緩和終末医療研修認定プログラムと関連施設からの新鮮な体験&最前線の情報を1年間のフェローシップという期間限定(2017-2018)でPalCare Virtual Palliative Care Fellowship 緩和ケア・バーチャルフェローシッププログラム " パルケア
1990年代の半ば、HIV感染症に使える薬の数が片手くらいの時、そして、その薬の使い方を間違えるとあっという間にに耐性を取られる・・といった時代、編集長は日本各地からの診療相談を受けつつ、米国のExpertの助けが毎日必要でした。その時の米国の中心的なカウンターパートがタイトル写真のRobert Schooley先生でした。 彼は米国でACTGの組織を作り、後にCROIを作り、米国のHIV感染症診療に途方もない貢献をした方です。 そのSchooley先生も編集長も、HIV感染症診療の中心から離れ、他の仕事にシフトしています。 今日、昼食を共にしながら、CIDの編集長でもあるSchooley先生が印象的なコメントをしました。(編集長も昔から言っている事と全く同じ!!) 「医師がどんなに大きな仕事を志しても、1番最初は良い臨床医である事から始めなければ本物になれない」 写真: アラバマ大学のH
EBIC研究会から、臨床微生物検査結果解析ソフトWHONET講習会のご案内です。 今回は「アンチバイオグラムを作成し抗菌薬適正使用に貢献する。」をテーマにしております。 WHONET講習会2017と活用事例報告会2017 10月21日(土)10:00-16:00および10月22日(日)9:00-16:00 群馬大学医学部保健学科中央棟 1階6番教室 講習会(活用事例報告会を含む)約30名(申し込み先着順) 活用事例報告会のみ参加 若干名 EBIC研究会会員:27,000円、一般:30,000円 http://www.ebic.jp/news/2017wh.html 今講習会では、WHONETを習得することはもちろん次のような講演・活用事例報告も企画しています。 ・前橋赤十字病院の感染症専門医 林 俊誠先生の講演 「もしも、薬剤師や若手医師が WHONETとグラム染色を組み合わせたら」 どう
Lesothoの住民(15-59歳)の67%がHIVのウイルス量コントロールを達成。 当然、HIV感染症の蔓延がコントロールされていく可能性が生まれました。 2003年からthe U.S. President’s Emergency Plan for AIDS Relief (PEPFAR)が活動開始、その一貫としてpopulation-based HIV impact assessments (PHIA) がLesothoの成果を示したのです。 これはthe Joint United Nations Programme on HIV/AIDS (UNAIDS) 90-90-90(HIV感染者の90%を発見-その90%を治療-その90%のウイルス量コントロール)の原則に基づくものです。 詳細は以下をどぞ。 https://www.cdc.gov/globalhivtb/images/UNG
第15回日本病院総合診療医学会でTierney先生が症例検討会をされました。 不詳、編集長は通訳・解説をさせて頂きました。 症例提示は本学会会長の内藤教授の愛弟子、M先生。 発熱+筋肉痛の主訴から圧巻の分析開始!! 発熱は視床下部による体温調節メカニズムの結果であり、悪寒、戦慄、発汗などの「生理的」な反応によります。 この整理により、多くの症状・所見の重要性に濃淡をつけていきます。 筋肉痛をMyalgia、Myopathy(≒筋力低下)、Muscle enzyme等の血液検査の3概念に分けて、Approach。 四肢の筋力低下は不明でしたが、やがて出現する嚥下障害により、ずばり「Mytopathy」部分がえぐり出されます。 色々な血液検査が提示されましたが、Tierneyが欲しかったは基本的には「筋肉生検」でした。 多種の臨床情報になんなく濃淡をつけて進むTierney先生の検討会に研修医
まあ、様々な利権もあり、治療を一般医療従事者(Community-Based Nonspecialist Providers:PrimaryCareの医師やNP看護師)に任せるには異論もあるでしょうが、編集長としては、この優れた治療を急いで広範囲の方に提供するには、良いアイデアだと思います。 日本にとっても非常にCost effectiveなApproachなのではないか・・と思います。少なくとも津川先生のような方がMeritを定量化して下さると良いですね・・ 以下、International Liver Congress (ILC) 2016からの報告 /////////////////////////////////////////////////// Sarah Kattakuzhy, MD Expansion of Treatment for Hepatitis C Virus I
日野原重明先生が天に召されました。 http://www.asahi.com/articles/ASK3R7QBZK3RULBJ01T.html 「アメリカに残るしかない・・」と諦めていた編集長が25年前に帰国できたのも日野原重明先生のお陰でした。 ・ド田舎のKentuckyで日野原先生から、お手紙を頂いた時の興奮は忘れません。写真はその手紙と封筒 ・聖路加国際病院で採用して下さると・・・ ・早速、Chicagoに飛来される日野原先生のお会いすべく10時間ドライブしてChicagoまでいったのでした ・日野原先生が初めて日本の医学界に紹介されたLaurence Tierney先生と初めてお会いしたのも25年前、日野原院長室でした・・ ・その後、ご恩に十分報いるどころか、落胆・失望させて仕舞う事の多かった編集長の人生でしたが、それでも赦して下さっていた大きな方でした・・ 写真は医学書院で鼎談
やはり編集長の予想通り、何者かが(何者かを装った◎◎が)始めました! まさかと思われるでしょうが、ランダム(と言っています)に選ばれた乗客が暴力的に機内から運び出された事件に対して、乗客を責める事が始まります・・ こういうのを英語で「victim blaming」と言うらしい、日本語のニュアンスでいうと「自業自得」ですね・・ ・HIV感染も ・レイプ被害も ・◎◎も 不思議と弱者に厳しい、同調圧の強い空間に見られるように感じるのは編集長だけでしょうか・・ 編集長が米国を好きになる理由の1つが、多民族・多国籍・異文化の集合体が持つ、同調圧の低い清々しさだったのですが、 https://www.medpagetoday.com/PublicHealthPolicy/GeneralProfessionalIssues/64502
「原因と結果」の経済学 という本を御紹介致します。 https://www.diamond.co.jp/book/9784478039472.html 恐らく、ご存じの方が多いのでしょうが・・ 編集長に教えてくれたのは、勇敢で志しの高い沖縄県立中部病院の後輩&宮崎県議会議員でもある清山先生でした。(写真、左端の色男。他の人物は無視して下さい。@昨年の編集長宅の忘年会)↓ 恐らく本書の著者の一人である津川先生も清山先生も「各医療従事者が臨床を一生懸命やっていれば医療は良くなる」わけではないという事を痛感される経験があったのではないか・・と編集長は思っています。 編集長は「数学が駄目な事においては人後に落ちない」自信があり、過去に多くの統計の世界に挑戦しては見事敗退を繰り返してきたのですが、本書は本当にわかりやすく、一気呵成に読了しました。(もっと早く、読みたかった・・) 共著者の中室 牧子と
嫌な予感は予感で終わりますように。 昨年、関西空港等を中心に麻疹が広がりを見せました。そうはいっても昔よりも接種率が高くなっているため、2008年のような大規模な流行にはならなかったのですが、1000-2000人に1人死亡するくらいに怖い病気であることはかわりありませんし、今も特効薬はなく、重症化しても対症療法しかありません。 小さなお子さんや妊婦さん、免疫が下がるような治療をしている人たちの近くでこのウイルスが流行するような事態は避けないといけないのですが、2017年3月に入ってから、山形県の自動車学校で広がった麻疹の流行がまだ止まっていません。 今日までに25例ほど把握されているそうですが、ワクチン接種をしていると軽い症状の人もいるので(修飾麻疹)、全部を把握できているのかはわかりません。 1例目の横浜の人は渡航先のバリ島で感染したと推定されていますが、3月2日に山形県に移動し、3日に
耐性菌関連の情報収集を依頼されていたので、他のことがあまりおいついていなかったのですが、ワクチン関連の問い合わせが増えてきたので、また定期的にサマリーをつくっていきたいと思います。 HPVワクチンの次はB型肝炎ワクチンの話です。 B型肝炎は、キャリアの妊婦からの垂直感染(母子感染)対策はありました。しかし、それも100%の効果ではなく感染がおきてましたし、水平感染は家庭内、保育園、スポーツなどでもおきてました。 今でこそ医療で使う物品は先進国では使い捨てですし、昔は注射器も煮沸消毒をしたり針は研いで使ってました。 歯医者の器具も今のように個人用に滅菌パックをあけて交換するといったことは行われていませんでした。 手袋もなく素手であり、歯科医や外科医、助産師など血液に触れることの多い医療者の感染が多いことも知られていました。 医療よりも水平感染の機会として多いのは性行為です。 血液、精液、膣分
海外国内出張、情報追加して上書き保存をくりかえしていたら間があいてしまいました。 メディアから「海外はどうなっているのか?」という問い合わせが来たので最近の状況を整理。 <最近の話題> 2017年2月10日 カナダや英国では先に2回でOKになっていましたが、米国でも3回ではなく2回でOKになりました。 (条件としては14歳までの若年層、免疫不在などの基礎疾患がない人の場合。接種開始年齢や病気によっては3回接種) そして、接種するワクチンは先進国では9価にシフトしています。今後の流れは9価で2回となりそうです。 日本は2017年2月1日現在、9価は臨床試験中で未承認ですが、関連データも公開されています。 2016年12月22日 JJID Safety and immunogenicity study of a 9-valent human papillomavirus vaccine adm
昨日は編集長が客員教授をしている東京医大臨床検査医学講座のHIV感染症のセミナーでした。 ここでは症例検討セッションを担当させてもらっています。 臨床の情報をもとに考え方や鑑別についての説明をいれていくと(毎度のことですが)症例プレゼンターが40枚近くスライドを準備しているのに1時間すぎたところでも3枚くらいしか進みません。 (だいじょうぶかな) ←会場の皆の心の声 無事、最後の30分スピードをあげてちゃんと最後のスライドまでたどりつきました。 皆さん心配させてすみません。 その後の懇親会で若い人たちと話して「あれ?」と思ったことですが、医療系の大学では学部在学中にHIVやエイズについて多少なりとも学ぶ機会があるものの、その内容がとっても古いんじゃないか?ということです。 疫学データ。 ×「日本は先進国で唯一新規のHIV感染が増えている」 ○そんな状況になったことは一度もなく、現在もそのよ
お世話になった駒込病院の仲間が出した論文が、朝一で目に入りました。 詳細は以下をどぞ。 Severe Thrombocytopenia and Acute Cytomegalovirus Colitis during Primary Human Immunodeficiency Virus Infection Masanori Furuhata, Naoki Yanagisawa, Shingo Nishiki , Shugo Sasaki ,Akihiko Suganuma, Akifumi Imamura1 and Atsushi Ajisawa (Intern Med 55: 3671-3674, 2016)
今年も自分がノロやインフルエンザにやられた、職場がノロやインフルエンザにやられた・・・ということで年末イベントに参加できなかった方もいました。 この時期は「ハイシーズン」ですので、各地でアウトブレイクがおきます。 以前とだいぶ報道のトーンも変わりましたが、病院や医療者に向けられる厳しい視線はまだあります。 日頃からできることをしたうえで、効果的な初動が大切ですが、、、感染症の情報や知識に優れた人が数名いるだけでは医療の現場事態をまもることができません。 毎年いくつもの病院の相談を受けますが、規模が大きくなるときは、最初の事例についてのICTへの連絡が遅いことが特徴のひとつです。病院にはノロやインフルエンザの持ち込みをゼロにすることはできません。 しかし、広げない工夫はありますので、すぐに連絡がつくようになっているか、ぜひ定期的にご確認ください。 アウトブレイク時には現場やICTに負荷がかか
多感な時期をボストンで過ごし、駒込病院の研修医時代にはすでに青木編集長とハーバードの成人感染症のコースに参加した柳澤先生。 現在はバーバードの公衆衛生大学院で学んでいます。 そのハーバードでは、日本について学ぶスタディツアーが企画されており、柳澤先生たち日本からの留学生がその学びを支援している様子が読売新聞 2016年12月21日の記事で紹介されています。 日本の医療制度を海外に発信 学生たちが奮闘中 東洋経済 2016年2月26日 なぜハーバード生に「日本旅」が人気なのか? 例年、予約枠が争奪戦になるワケ 感染症対策ひとつとっても、議論になりそうなことがいろいろありますね。 勉強や訓練だけでなく、日本とのかけはしになるようなこともがんばってる皆さんに感謝感謝。
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