元々なんとなく根尾昂君がどうしているか気になって見始めたゲームだった。 根尾君は中学生時代から全国的に名の知られたスーパー球児である。 身体能力がずば抜けていて、中学校時代ではスキーの全国大会で優勝した経験がある。 親が医者だからなのか勉強が得意で、慶応高校に行く可能性もあったのだが結局野球をとって大阪桐蔭に進学したらしい(という噂だ)。 そしてあの激烈な競争のある大阪桐蔭で一年の夏からレギュラーなのである。 根尾君の事は春の甲子園を見ている時に知った。 名前が例の大友克洋の漫画を連想させるというのと、どうも他の高校球児と雰囲気が違うような気がして検索をかけてみたのだが、経歴を見ると雰囲気が違うのも当然である。 そうして特に関心もなく見始めたゲームだったが、これは衝撃的な終わり方をした試合だった。 本当は両チームの投手が打線をほとんど完全に押さえこむ単調なゲームだったはずだった。 電光掲示