久我: 本日は、対談をお引き受け下さりまことにありがとうございます。 『日本のメイドカルチャー史』(上・下)を執筆するにあたって、嵯峨さんの『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』(彩流社、2016年)を参考にさせていただいたということもあり、ぜひお話をうかがいたいと思っておりました。 嵯峨: こちらこそ、お声掛けいただきありがとうございます。久我さんとお会いするのは今日が初めてですが、好きなものなど、共通する部分が多いと思っていましたので、対談のお誘いをいただいて嬉しかったです。 【少女小説の中のメイド】 久我: 私は、嵯峨さんの『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』を、刊行されてすぐの頃に読みました。少女小説の中でメイドがどう描かれているのかがわからなかったので、なにかヒントを得られるのでは、と思ったからです。 嵯峨: ありがとうございます。私としてはそれがちょっと意外でした。というのも、メ
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