佐賀県警が、2009年2月から約1年半、見掛け上の事故件数を減らす目的で、軽微な人身事故計1033件を統計に上げず、過少に計上していたことが13日、分かった。当時の交通部長ら県警交通部が決定し、各警察署にも報告に上げないよう部長名で口頭や文書で指示しており、組織ぐるみで改ざんしていた。 同日付で、当時交通企画課長だった松尾正博交通部長ら幹部5人を内規に基づき本部長注意や指導などとした。当時の本部長は警察庁長官注意とした。 県警によると、統計から省いていたのは、09年2月14日から昨年6月8日までの間。駐車場や私有地など道路以外で起きた人身事故と、発生当初は物損事故として扱っていたが、その後に当事者からけがの申し出があり人身事故になった軽微なケースを外していた。 09年は、人身事故の発生件数を8548件とするところを786件少ない7762件と過少計上。この措置で、発生件数は対前年比では192