シカゴ・Lで用いられている車内信号。中央の垂直な光が、列車の現在いる区間で許容される最高速度を示す。 車内信号(しゃないしんごう。英 : Cab signalling)とは、鉄道の信号保安設備で、進路の開通状況を運転台(キャブ)に伝送して運転士が見ることができるようにしたものである。車上信号(しゃじょうしんごう)と呼ぶこともある。単純なシステムでは、単に路側の信号機の現示(緑・橙黄・赤など)を表示するだけであるが、より洗練されたシステムでは許容速度、近隣を走行中の他の列車の位置、その他の線路の開通状況に関する動的な情報を表示する機能を持っている。現代のシステムでは、速度を制御する装置(例えばATC)が車内信号に組み合わせられて用いられ、運転士に危険を警告したり、その警告を運転士が無視した場合に自動的にブレーキを掛けたりするようになっている[1] 。車内信号のための伝送技術は、コード軌道回路