2008年3月に肺がんで亡くなった上田現(うえだ・げん)氏の遺作が、9月24日に発売される。タイトルは『Atlas』。全15曲が収録されている。 元LA-PPISCH(レピッシュ)のキーボーディストであり、バンド脱退後は自身のソロワークと並行して、サウンド・プロデューサーとしても活躍していた彼は、元ちとせの大ヒット曲「ワダツミの木」などを生み出した。 2006年末に肺がんが発覚した際には、今の自分を写真で遺しておきたいと、抗がん剤治療がスタートする前に入院先の聖路加病院前にて、生前最後のアーティスト写真を撮影。髪型を、一度やってみたかったというモヒカン刈りにして撮影に挑んだ。 ■上田現氏、生前最後のアーティスト写真 彼の死後、遺族が遺品を整理中に、ハードディスク内に、生前、上田氏が5枚目のソロアルバム用に制作していた音源を発見。LA-PPISCHのメンバーや川村結花など、旧知のミュージシャ